大阪市北区の阪急梅田駅周辺で27日、医療チームが実際の救急現場を想定して患者を診察し、いかに的確に治療ができるかを競う「第7回大阪千里メディカルラリー」が開かれた。【渋江千春】
大阪府済生会千里病院が02年から主催し、今回が7回目。この日は全国から20チームが参加した。
各チームは医師、看護師、救急救命士の6人一組の構成。「小学校に幼稚園の送迎バスが突っ込んだ」「夜間にヘリコプターが墜落した」など、さまざまな状況が想定された救急現場が計7カ所用意された。各チームは順番に回って人工呼吸や止血処置などを行い、その様子をスタッフが評価、採点した。
主催した同病院千里救命救急センターの林靖之副センター長は「海外では当たり前のことだが、現場で治療を始めることの大切さを体感してもらいたい。これから日本全国で同じような取り組みが広がれば」と話していた。
毎日新聞 2008年9月28日 地方版