排出協力員推薦を拒否 仙台・泉館地区6町内会

 10月1日に始まる仙台市の家庭ごみ有料化で、泉区館地区の6町内会が、集積所でごみ出しをチェックする協力員を出さないことを決めたことが27日、分かった。町内会は「住民が住民を監視すると受け取れる行為で、町内会の活動にふさわしくない」と理由を話している。

 協力員を出さないのは泉区館1丁目、館3丁目北、館4丁目、館4丁目西、館5丁目、館6丁目の6町内会。
 6町内会が所属する館連合町内会が7月の役員会で(1)町内会から協力員を出すよう求める市の要請が一方的だ(2)ごみ出しチェックを通じ、住民監視の雰囲気をつくり出す(3)有料化自体が市民の合意を得たとは言い難い―などの理由で、協力員を出さない方針を決めた。

 6町内会は決定に倣い、協力員を市に推薦することを見送った。代わりに、有料化の告知チラシを作って各戸に配ったり、集積所が清潔に保たれているかどうかを見て回ったりし、町内会としての責任を果たす。
 連合町内会にはほかに2町内会が属し、こちらは協力員を出す。

 館1丁目町内会の桃井正夫会長(63)は「市は初め、有料化で町内会には迷惑を掛けないと言っていたのに、突然、協力員を出すよう求めてきて、納得できない。協力員の活動によって、住民に圧迫感を与えたくない」と説明する。
 市は「地元の協力を願ったが、強制でないため仕方がない。市内の各集積所には市職員も派遣するので、その範囲内で対応する」と話している。


[ごみ有料化の協力員] 有料化開始後の2週間、住民が協力員として市職員と一緒にごみ集積所に立ち会い、ごみを非指定の袋で出した人に適正排出を呼び掛けるチラシを渡したり、袋に「啓発済み」シールを張ったりする。1人で3カ所の集積所を受け持ち、1人1000円の謝礼が町内会に支給される。市は地域から協力員を出してくれるよう各町内会に推薦要請していた。
2008年09月28日日曜日

宮城

社会



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