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【群馬】

コンクール金賞の小学生の詩で盗用 受賞取り消しに

2008年9月28日

 小中高生を対象にした前橋市の詩のコンクール「詩のまち前橋 若い芽のポエム」で、小学生の部で美棹(みさお)賞(金賞)に選ばれた小学三年の女児の受賞作が詩人の作品を盗用していたことが二十七日、分かった。市は受賞を取り消し、作品の選考委員と今後の対応を協議する。

 市によると、盗用したのは、詩人の武鹿悦子さんの「せいのび」という作品で、文言と内容がほぼ同じだった。詩集から盗用したという。

 コンクールの入賞作品は二十六日に記者発表。市は発表前、小学校を通じて女児に受賞を連絡したが、同夜、女児が「自分で書いたものではない」と家族に打ち明け、発覚した。

 コンクールは今年で十二回目。今回は全国二十五都道府県とタイ、インドネシア、アラブ首長国連邦から、過去最高の二万二千百四十四編の応募があり、小学生の部には一万三千百三十三編が集まった。選考委員は、日本現代詩人会の元会長らが選任されているが、盗用を見抜けなかった。 (神野光伸)

 

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