5歳女児変死:住民「発見時、袋なかった」 犯人近くに?

成田幸満ちゃんの着衣や靴が入ったレジ袋が見つかった駐車場。右から2台目の乗用車の下に放置されていた=千葉県東金市東上宿で2008年9月27日、宍戸護撮影
成田幸満ちゃんの着衣や靴が入ったレジ袋が見つかった駐車場。右から2台目の乗用車の下に放置されていた=千葉県東金市東上宿で2008年9月27日、宍戸護撮影

 千葉県東金市で、同市田間の看護師、成田多恵子さん(38)の次女幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)が遺体で見つかった事件で、幸満ちゃんの衣服や靴が入れられていた二つのレジ袋が、遺体発見時にはまだ捨てられていなかった可能性の高いことが住民の証言でわかった。県警東金署捜査本部は、犯人が遺体を放置後も現場近くにいた疑いもあるとみて捜査している。

 調べなどによると、レジ袋は遺体発見現場の北東約100メートルのマンション駐車場で、ともに無造作に投げ捨てられたような状態で見つかった。一つは乗用車の後輪前にあり、路上からすぐにわかる位置だった。

 遺体発見は21日午後0時25分ごろ。周辺住民への聞き込みから、レジ袋はその約5分後の午後0時半ごろにはまだなかったという。当時、駐車場付近にいたという住民の一人は「車の下に何か置いてあれば必ず気づく。何もなかったと思う。そのとき携帯電話を受けたので時間は間違いない」と話している。

 レジ袋は、その後まもなく署員らが見つけた。近くに店舗がある大手スーパーと、その店内にある文房具店のロゴマークがそれぞれ入っていた。捜査本部は、遺体が見つかり周囲が騒がしくなったため、現場近くにいた犯人が、慌てて衣服と靴をレジ袋に詰め、逃走途中に捨てた可能性もあるとみている。【寺田剛、斎川瞳】

毎日新聞 2008年9月28日 2時30分(最終更新 9月28日 2時30分)

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