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ブッシュ大統領「金総書記ら独裁者の末路は哀れだ」

 「金正日(キム・ジョンイル)とチャべス、ムガベは同類だ。独裁者の末路は哀れなものだ」

 今月23日にブッシュ米大統領と面会した、脱北者で自由北朝鮮運動のパク・サンハク代表(40)は24日、ワシントンで記者と会い、ブッシュ大統領が北朝鮮の金正日総書記についてこのように述べた、と語った。金総書記とベネズエラのウゴ・チャベス大統領、ジンバブエのロバート・ムガベ大統領を「似たもの同士の独裁者」と評価したというわけだ。この発言は、ブッシュ大統領夫妻がパク代表をはじめ、全世界の反体制・民主化運動の指導者10人を招いて開いた昼食会の席上で出たものだ。

 パク代表はまた、ブッシュ大統領が金総書記の健康悪化説にも関心を寄せている、と語った。パク代表はブッシュ大統領に対し「金正日総書記はあまりにも多くの悪事を働いてきたため、重い病気にかかったのだと思う。一日も早く金総書記がいなくなることを望んでいる」と話し、これに対しブッシュ大統領も親指を立てて「あなたの言うことは正しい」と答えたという。

 パク代表はまた、北朝鮮にばら撒いているビラをブッシュ大統領に見せ、「北朝鮮の住民たちは、韓国戦争(朝鮮戦争)が“米国による侵略戦争”だったと教えられているが、このビラにはそれが事実ではないという内容を記している」と話した。これに対しブッシュ大統領は「翻訳して読んでみよう」と言い、1枚くれるよう求めたという。このビラはB5サイズのビニール袋で、「愛する北の同胞たちへ」「韓国戦争の真実」「金正日は果たしてどういう人間なのか。真実はこうだ」といった文字が、豆粒ほどの大きさで書かれている。

 ブッシュ大統領はまた、北朝鮮の自由のために戦っている約1万5000人の脱北者を激励し、「臨機応変とは一瞬のことを指すものだが、原則は永遠に続くものだ。あなた方が原則を持って戦い続ければ、まもなくすべての脱北者が平壌へ帰れる日が来るだろう」と述べた、とパク代表は話した。

ワシントン=崔宇晢(チェ・ウソク)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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