岡山駅突き落とし、少年を検察官送致──大阪家裁「責任能力減退は軽微」

 
              
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岡山駅突き落とし、少年を検察官送致──大阪家裁「責任能力減退は軽微」

2008/09/25配信
 JR岡山駅のホームで岡山県職員、仮谷国明さん(当時38)が突き落とされ死亡した事件で、大阪家裁(小島正夫裁判官)は25日、殺人などの非行事実で家裁送致された大阪府大東市の少年(18)を大阪地検への検察官送致(逆送)とする処分を決定した。成人と同じ刑事裁判を受けることになる。

 改正少年法は16歳以上の少年が故意に人を死亡させた場合は原則逆送と規定しており、原則に沿った判断を示した。

 小島裁判官は、少年は父親から見放されたと思い込んで事件を起こしたと指摘。「犯行は確実に刑務所に入る方法として殺人を着想しこだわり続けた少年の特性が強く作用した」としたが、「刑事責任能力を著しく減殺するものではない」と判断。成育歴や反省などを考慮しても刑事処分が相当と結論付けた。

 付添人弁護士によると、家裁はこの日の少年審判で、少年を発達障害と認定し、責任能力も減退していたが、軽微だったと指摘したという。少年は岡山地検の簡易精神鑑定で広汎性発達障害の一種「アスペルガー症候群」と診断され、大阪家裁は改めて少年の精神鑑定をしていた。

 付添人弁護士は決定について「少年は後悔し反省している。少年院で発達障害に応じた教育を受けさせるべきだった」とコメントした。
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