2008年9月28日 0時0分更新
有害な化学物質「メラミン」が混入した疑いのある牛乳が使われた菓子パンが県内の病院や福祉施設などの給食で出されていた問題で、給食会社が自主回収したのは、全体の6パーセントにとどまっていたことが分かりました。
この問題は、丸大食品が製造・販売した菓子パンにメラミンの混入が疑われていたもので、大阪府などが検査した結果昨夜、在庫の「クリームまん」から相次いでメラミンが検出されました。
県内では東京に本社のある給食会社「日清医療食品」が病院や福祉施設などの89の施設の給食としてクリームまんあわせて7710個を出していたため、日清医療食品は9月21日から自主回収を進めていました。
県が日清医療食品に確認したところ、26日までに回収されたのはあわせて458個と全体の6パーセントにとどまり、ほとんどはすでに消費されていたことが分かりました。
県によりますといまのところ健康被害の情報はないということです。県は自主回収が確実に行われたか今後も確認するとともに、メーカーに対して引き続き、商品の安全性に関する情報を求めていくことにしています。