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 あの人らしいやり方だな、と思う。自民党の小泉純一郎元首相のことだ。

 予期せぬ言動で周囲を驚かすサプライズが得意な政治家である。今度は次期衆院選に出馬せず、政界を引退するという。衆院選の結果によっては、政界再編のキーマンになる可能性があっただけに驚いた。引退の理由について、本人は「引き際を大事にしたい」と述べた。

 約五年五カ月に及んだ小泉政権の功罪は相半ばする。「改革なくして成長なし」を掲げ、自由競争や規制緩和を重視した構造改革路線を推進した。日本経済は活気づき、「失われた十年」と呼ばれた低迷期を脱した。

 一方で高齢者や経済基盤の弱い地方など「弱者」に痛みを強いた。規制緩和によって非正規労働者が増え、格差を助長するなど「負の遺産」も目立った。

 小泉氏自身は政界引退で、政治家としての幕を下ろす。だが、現在の政治状況は小泉改革が残した負の遺産への対応をどうするかが、焦点の一つになっている。次期衆院選でも大きなテーマになろう。

 小泉氏は、自らの政策に対する批判にきちんと答える責務があったが、またサプライズを繰り出して一線を退く。次男を後継指名し、改革者の名にふさわしくない旧態依然とした世襲路線を敷いたのにも驚かされた。鮮やかな引き際とは到底いえまい。


(2008年9月27日)
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