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残された時間は… シベリア抑留、63年ぶり父と無言の対面  (3/4ページ)

2008.9.27 19:16
モスクワのドンスコイ墓地内にある日本人埋葬碑の前で25日、父親の冥福(めいふく)を祈る宇山冬実さん(右)と夫の誠さん(佐藤貴生撮影)モスクワのドンスコイ墓地内にある日本人埋葬碑の前で25日、父親の冥福(めいふく)を祈る宇山冬実さん(右)と夫の誠さん(佐藤貴生撮影)

 ところが、平成12年7月、シベリア抑留時に銃殺された日本人15人のリストがロシア側に存在することを産経新聞が報道。その中に「ウヤマ・ロクロウ」の名前があり、モスクワで処刑された可能性があることが判明した。その後、日本側がロシア側から入手した資料から、禄郎さんは「日本のために反ソ諜報(ちようほう)活動を行った」として逮捕され、昭和22年4月にモスクワ市内で銃殺されたことが確認され、冬実さんは他の抑留犠牲者の遺族らと連絡を取り、禄郎さんのモスクワ周辺での足取りを追跡してきた。

 その結果、独裁者スターリンの大粛清などの犠牲者が7000人以上、埋葬されているモスクワのドンスコイ墓地内の外国人を含む犠牲者リストに「ウヤマ・R」(原文はロシア語)という禄郎さんらしき人物の名前が掲載されていることが新たに判明。死後61年目にして墓参が実現した。

 ただ、埋葬地や遺骨の所在地は不明のままだ。厚生労働省はこの情報を基に禄郎さんの埋葬先の特定作業を進める方針だが、墓地の荒廃や消滅などで調査は年々、困難になっている。

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モスクワのドンスコイ墓地内にある日本人埋葬碑の前で25日、父親の冥福(めいふく)を祈る宇山冬実さん(右)と夫の誠さん(佐藤貴生撮影)
犠牲者リストにロシア語で記された「ウヤマ・R」の文字(中央)=ドンスコイ墓地内の圧政犠牲者追悼の地(佐藤貴生撮影)
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