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残された時間は… シベリア抑留、63年ぶり父と無言の対面 (1/4ページ)
【モスクワ=佐藤貴生】反ソ連情報活動に従事したとして旧満州から連れ去られ、銃殺刑に処された父親の埋葬地を探し続けてきた娘が今月25日、モスクワで63年もの歳月を経て父親と無言の対面を果たした。しかし、ソ連によるシベリア抑留で死亡した日本人5万3000人のうち3万6000人の遺骨は現在も発見されていない。遺骨を持ち帰って埋葬したいと願う遺族も高齢化が進んでおり、一刻も早いロシア側の情報提供が待たれる。
モスクワを訪れたのは、満州電信電話会社政治部長だった宇山禄郎さん=当時(34)=の長女、冬実さん(63)=静岡県掛川市。25日、モスクワのドンスコイ墓地にある「圧政犠牲者追悼の地」を訪れ、「日本人埋葬碑」の前で、冬実さんは日本から持ってきた酒と花を手向けて禄郎さんの冥福(めいふく)を祈った。平成13年に死去した母、代志枝さんから、「お父さんはお酒が強く、同僚を自宅に呼んではお酒を酌み交わしていた」と聞かされていた。