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兄弟殺傷の母に懲役4年、重い心身耗弱状態と認定
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鹿児島県奄美市で3月、幼い兄弟2人を殺傷したとして、殺人と殺人未遂の罪に問われた母親で中国籍の徐蓮峰被告(33)に対し、鹿児島地裁名瀬支部は26日、懲役4年(求刑懲役7年)の判決を言い渡した。
判決理由で中島基至裁判長は、争点だった徐被告の責任能力を「異国の土地で相談相手も少なく、周囲からの孤独感を深め精神障害を患うに至った」とし、重い心神耗弱状態だったと認定した。
しかし、犯行自体については「母親の愛情と保護を信じる幼いわが子を突然殺害し、執拗(しつよう)で残虐極まりない」と厳しく非難、「自分が自殺すればふびんな思いをさせるという身勝手な理由で次男の尊い命を奪った責任は極めて重い」と述べ、実刑が相当と結論付けた。