外国人風4人組がレッカー車『襲撃』
■未明の名古屋市中区、注射器など奪う
27日未明、名古屋市中区新栄町の路上で、当て逃げ後、放置された乗用車を中署に移動中のレッカー車が外国人風の男らに停められ、車内に残されていた注射器などが盗まれた。同署は窃盗事件として捜査している。
調べでは、当て逃げ事件があったのは26日午後10時25分ごろ。名古屋市北区の自営業の男性(34)の乗用車が中区新栄3を南進し東新町交差点に差し掛かったところ、左側の車線から右折してきた乗用車と接触。そのまま走行したため男性が約150メートルほど追跡した。
当て逃げした乗用車は東側の路地に逃げ込んで停車。運転していた身長170センチくらいの白いシャツを着た外国人風男性がキーを抜いて逃走した。
男性からの通報を受けて同署員が駆けつけると、車内に注射器などが散乱しているのを発見。レッカー移動を要請。現場検分が終わった27日0時30分ごろに市内のレッカー会社の運転手(34)が中署へ向けて発車した。
現場から約400メートル南進すると突然、左側車線からパールホワイトのフェアレディZがかぶせるようにして進行を妨害。外国人風の男性4人が降りてきてレッカー車に近づき、右腕に入れ墨のようなものがある白色半袖シャツの男性が日本語で「この車、友達の!」と叫んで外国語でわめきちらした。
男らは約5分で引き上げたが、同署に到着した当て逃げ車両を調べると運転席上部のサンバイザーに挟んであった現金約20万円と運転席の下に置かれていた数枚のナンバープレート、助手席にあった注射器数本、後部座席の医療用紙箱などが盗まれていた。運転手が外国人の対応に慌てている間に別の外国人らが車内から盗んだとみられる。
同署はレッカー移動時に署員の同行はなく、中署で正式な手続きを行った後に車内を捜査する予定だったと説明。「盗まれてしまい誠に申し訳ない。再発防止に努めていきたい」と陳謝した。
同署は今後は覚せい剤取締法違反など犯罪の証拠品を男らが持ち去ったとみて、車内の指紋採取や所有者の割り出しを進めている。
【写真説明】搬送中、積載物が盗難にあった当て逃げ放置車両=27日午前、名古屋市中区の中警察署
(2008年9月27日更新)
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