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「こと」と「事」の使い分け。
nobody_solitudeさん
「こと」と「事」の使い分け。
文章を入力する際、ふと浮かんだ疑問です。
「こと」と「事」、単に漢字変換の違いかもしれませんが・・・。
これって何か使い分けしていくモノなのですか?
疑問に思うのって、私だけ?
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ベストアンサーに選ばれた回答
ka04zuさん
普通名詞の場合には「事」を、形式名詞の場合は「こと」を使います。
ただ、最近では普通名詞の場合にも「こと」と書く場合が多いようです。
普通名詞とは、言葉の元々の意味で使われている名詞のことです。
「事」であれば、「事件」や「出来事」の意味で使われる場合がそうです。
文法的には、単独で主語になれます。(前に修飾語が必要ないという
ことです。)
例えば「大変な事が起こる。」の場合、「大変な」を除いて「事が起こる。」
としても文法的に文が完結するので、この「事」は普通名詞であり漢字で
書けるということになります。
簡単な識別法として、「事件」の代入法があります。「こと」の代わりに「事件」
が入れられれば普通名詞なので漢字で書ける、というように識別します。
上の例文でいえば「大変な事件が起こる。」。元の文と基本的な意味が
変わらないので、上の「事」は普通名詞というわけです。
それに対し形式名詞とは、元々の意味が薄れ、漠然とした対象としての「事柄」
全般を表す名詞のことです。「そんなことはない。」「思ったことを話しなさい。」
などの「こと」がそうです。形式名詞は必ず前に修飾語があります(前の例でいえ
ば「そんな」や「思った」が修飾語)。それを除くと「ことはない。」「ことを話しなさい。」
となって、元の意味から大きく離れてしまいます。というのも、これらの「こと」はそんな
が指す内容(対象)や「思った」内容(対象)を漠然と指しているからです。
同じことを文法的にいえば、形式名詞は単独では主語になれない、ということです。
もちろんこの場合は「事件」に置き換えられません。「そんな事件はない。」「思った
事件を話しなさい。」と言った文は、元の文と意味が変わってしまっている(あるいは
不自然である)ので、普通名詞ではなく形式名詞であるというということになります。
形式名詞として用いられる名詞には、「こと」以外に「もの。ところ。とき。あいだ。うち」などが
あります。それらが例えば「物体・物質。場所。時間。間隔。内部」に言い換えられれば
普通名詞。言い換えられず、常に修飾されて漠然と対象(内容)を指していれば
形式名詞です。下例では左の文が普通名詞で、右の文が形式名詞です。
例 ここに【物】を置くな。それだけできればたいした【もの】だ。
例 ここが城のあった【所】だ。聞く【ところ】によるとあの店はつぶれたそうだ。
例 五年の【時】が経過した。気づいた【とき】には手遅れだった。
例 列と列の【間】を開けなさい。君が寝ている【あいだ】、私は本を読んでいた。
例 この線の【内】に立っていなさい。見ている【うち】に色が変わった。
ただし、上に述べたように、最近では普通名詞でも漢字ではなく平仮名で書く傾向も見られます。
特に「こと。もの。ところ」にその傾向が強いようです。
(それは世の中の流れであり、どちらが正しいというわけではありません。また、そもそも
普通名詞は漢字、形式名詞は仮名で書くというはっきりとした決まりができたのは戦後のことなので、
漱石や鴎外など昔の文豪は、作品の中で形式名詞を漢字で書いている場合が多いのです。)
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ベストアンサー以外の回答
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achomarusanさん
ただ単に、やわらかい文章にしたい時などには平仮名にします。
あと、人間は文章にところどころ平仮名がある方が文章が読みやすいんですよ。
漢字にできるからといって全て漢字にすると見づらいんですね。
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