鳥取市的場1の市立病院の小児科が26日午前で診察を休止した。鳥取大医学部(米子市)から派遣されていた小児科医2人が県立中央病院に集約されることが分かった5月以降、市立病院は小児科医確保に奔走してきたが、めどは立っていない。
市立病院小児科は今月15日、入院の受け入れを休止。毎週火曜の夜間に行っていた救急医療は、今月30日から県東部医師会の急患診療所(鳥取市富安1)に引き継ぐ。市立病院で生まれた新生児の診察は、県立中央病院から週2回派遣される小児科医が対応する。
市立病院は6月以降、民間の医師紹介業者5社に登録。岡山大医学部などにも医師派遣を要請したが、医師確保につながっていない。
一方、市立病院の小児科医の異動先となる県立中央病院は、市立病院の患者の受け入れを迫られている。県立中央病院の小児科病棟は43床。現在17床が使用されており、市立病院から2人が紹介された。外来は16人を紹介されたという。【宇多川はるか】
毎日新聞 2008年9月27日 地方版