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柳外交部長官、北の情勢急変時の韓中協力を強調

 韓国の柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官は26日、「韓半島(朝鮮半島)で突発事態が起きた際には中国の役割が決定的に重要だ。中国は(韓国と)協力的であるべきで、競争的であってはならないと思う」と述べ、韓中協力の必要性を強調した。

 柳長官は同日、ソウル市のプレスセンターで開かれたソウル大政治外交学科総同窓会主催の朝食会で、北朝鮮で突発事態が生じた場合の中国の出方について質問を受け、「韓中、韓米、米中という三角間で協力していくことが非常に重要だ。その点については韓米中が認識を共有している」と述べた。

 柳長官は「(韓国が)中国と戦略的パートナーシップ関係を構築したことは非常に重要なことを示唆している」と指摘した。

 韓中両国は今年5月、両国関係を「戦略的パートナーシップ関係」に格上げすることで合意し、世界平和と安全保障に対する戦略目標を共有していく姿勢を確認している。

 柳長官は北朝鮮の核再処理施設再稼働の動きについて、「核問題をめぐる交渉が進展せず、再び振り出しに戻るかもしれない困難な状況に直面している。深刻な局面にあるが、韓国政府は忍耐強く関係国と緊密に協議していく」と述べた。

 さらに柳長官は「北朝鮮の(合意に)逆行する措置(核施設の復旧)が米大統領選にも合わせた戦略的な政策ではないかとみて分析している。米大統領選で共和党と民主党のどちらが勝っても、北朝鮮の核問題の解決という目的と方法には大きな違いはないだろう」と述べたほか、「6カ国協議は北朝鮮の核問題の解決に向けた最も効果的な枠組みだ。長期的には北東アジアの安全保障で中心的な役割を担う会合になると思う」と指摘した。

安勇炫(アン・ヨンヒョン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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