小泉純一郎元首相の引退表明の会合に出席した自民党横須賀市連の幹部によると、元首相は同席した次男進次郎氏(27)を後継にすると説明し、「自分は27歳で衆院選に初挑戦した。次男も27歳。しっかりやれるはずだと思う」と支援を要請した。進次郎氏は「長年父を応援してくれてありがとうございました。一生懸命やります」とあいさつしたという。進次郎氏は秘書、兄の孝太郎氏(30)は俳優をしている。
次男の後継指名について、元首相が会長を務めた郵政民営化研究会元事務局長の松沢成文・神奈川県知事は「小泉さんは派閥政治を否定し、日本政治を変えようとした。世襲政治にも一線を引く潔さがあれば株が上がったのではないか。やはり人の子だったのか」と苦笑いしながら話した。フリープロデューサーの木村政雄さんも「次男を出すのは、ちょっと待ってよという感じ。小泉氏は既成の政治家にはまらない格好良さがあったが、なんだアンタも普通の人かとがっかりした」と話した。【吉田勝、五味香織】
毎日新聞 2008年9月25日 23時20分(最終更新 9月26日 0時11分)