【4区】
藤野真紀子(59)自現 料理研究家
牧 義夫(50)民現 党文科副大臣
瀬古由起子(61)共元 党中央委員
【5区】
寺西 睦(44)自新 〈元〉電通社員
赤松 広隆(60)民現 党選対委員長
【6区】
丹羽 秀樹(35)自現 医療関連社役員
前田 雄吉(48)民現 党県副代表
【1区】名古屋市東区、北区、西区、中区
【2区】名古屋市千種区、守山区、名東区
【3区】名古屋市昭和区、緑区、天白区
【4区】名古屋市瑞穂区、熱田区、港区、南区
【5区】名古屋市中村区、中川区、清須市、北名古屋市、西春日井郡
【6区】春日井市、犬山市、小牧市
【7区】瀬戸市、大府市、尾張旭市、豊明市、日進市、愛知郡
【8区】半田市、常滑市、東海市、知多市、知多郡
【9区】一宮市(旧尾西市の区域)、津島市、稲沢市、愛西市、弥富市、海部郡
【10区】一宮市(旧尾西市の区域以外)、江南市、岩倉市、丹羽郡
【11区】豊田市(旧稲武町の区域以外)、西加茂郡
【12区】岡崎市、西尾市、幡豆郡、額田郡
【13区】碧南市、刈谷市、安城市、知立市、高浜市
【14区】豊川市、豊田市(旧稲武町の区域)、蒲郡市、新城市、北設楽郡、宝飯郡
【15区】豊橋市、田原市
●「組織」対「知名度」
4区は、民主現職の牧義夫に、前回比例区で復活した自民現職の藤野真紀子と、共産元職の瀬古由起子が挑む。
牧は中部電力労組などの組織票を中心に足場を固める。前回は追い風の自民を超える伸びで9万5千票を獲得。年金一元化など負担と配分の見直しを訴え、「愛知から政権交代を」と訴える。
「小泉チルドレン」の藤野は料理研究家の知名度に併せ、「食の安心・安全」を強調する。所属派閥の二階派は総裁選で麻生首相を支持。総選挙を「日本の顔を決める選挙」と位置づけ雪辱を期す。
瀬古は「反自民」「反民主」の受け皿を目指す。
●現職引退の余波は
5区は民主現職の赤松広隆と、自民新顔の寺西睦の一騎打ちになる見込みだ。
赤松は05年の前回選挙で自民の木村隆秀に敗れ、比例区で復活当選した。小選挙区での議席奪還を目指す。過去連続4回戦った木村は、今期限りで政界を引退。「これまでと違い、相手のことがわからない。油断は禁物だ」と支持組織を引き締める。
会社員から政界への転身を目指す寺西は、党の公募で選ばれた。公認決定は7月で、準備期間の短さに頭を悩ます。地方議員らとこまめに行事に出席するなど、知名度アップに懸命だ。
共産は候補擁立を見送る。
●前回の共産票が鍵
6区は共産が擁立を見送るため、自民現職の丹羽秀樹と比例復活の民主現職の前田雄吉の一騎打ちとなりそうだ。
丹羽は故丹羽兵助元労相の孫。前回、小泉旋風を受け初当選。03年の前々回選挙の得票から約4万6千票を上乗せした。選挙区内で座談会を開くなどこまめに活動。後援会の組織固めを進めている。
前田は前回の05年、小選挙区では丹羽に約1万3千票差で敗れた。選挙区内を自転車で回り、街頭演説を行っている。後期高齢者医療制度などを批判し、「痛みのわかる政治を」と訴える。
前回、共産の候補者が獲得した約2万3千票の行方が鍵だ。