偽造カード使い詐欺 宮城県警、容疑の9人逮捕偽造クレジットカードで高額商品をだまし取ったとして、宮城県警組織犯罪対策課と仙台中央署は25日までに、不正作出支払用カード電磁的記録供用や詐欺などの疑いで、中国人の茨城県龍ケ崎市、無職鄭雲容疑者(41)ら、スキミングカードを使った詐欺グループ9人を逮捕した。県警は、グループが全国20以上の都市を舞台に、被害総額で数億円の犯行を重ねていたとみて、全容解明を急いでいる。 調べでは、グループは3月12日から5月9日にかけて、仙台市太白区や泉区の家電量販店で、偽造したクレジットカードを利用してカード記録の事務処理を誤らせ、デジタル一眼レフカメラ(約27万円)やオーディオプレーヤー2台(約10万円)などをだまし取った疑い。 中央署などによると、グループはカードの調達役、買い物役、商品の換金役など役割を明確にし、犯行に及んでいた。鄭容疑者はカード調達と実行犯の監視役を務め、換金で得た金の分配も担当。犯罪収益の8割を中国人らの上部組織に上納し、残る2割を日本人らの買い物役らで分け合っていたという。 県警は5月9日、宮城野区苦竹2丁目の駐車場で、鄭容疑者ら6人が偽造カード50枚を所持していたとして逮捕。カードの入手先などを追跡捜査していた。 ほかに逮捕されたのは、いずれも無職の岩間健一(40)=住所不定=、3枝豊正(35)=横浜市鶴見区=、秋元洋一(30)=東京都大田区=、下田龍馬(41)=住所不定=、菊地明人(22)=東京都大田区=、松永盛伸(29)=川崎市幸区=の6容疑者と、タクシー運転手岩中宏之(28)=東京都大田区=、フィリピン籍の派遣社員アライ・マーク・アントニー・アグエロ(29)=横浜市港北区=の両容疑者。9人は既に詐欺罪などで起訴されている。
2008年09月26日金曜日
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