◇…スポーツ報知の購読申し込みは、フリーダイヤル 0120-16-4341(イロ ヨミヨイ) まで…◇
◇…過去の記事は、ご使用のプロバイダのデータベース・サービスをご利用ください。…◇
来年4月にスタートする女子の米プロリーグ(WPS)が24日、国際ドラフトの結果を発表し、北京五輪で4強入りした日本代表のMF沢穂希(30)=日テレ=がワシントンから1巡目で指名された。沢は25日、東京・稲城市内の東京Vクラブハウスで会見し、「クラブや代理人とゆっくり話したい」と、態度を保留した。またロサンゼルスが2巡目でMF宮間あや(23)=岡山湯郷=、ベイエリア(サンフランシスコ周辺)が3巡目でFW荒川恵理子(29)、ボストンが4巡目でFW大野忍(24)=ともに日テレ=を指名した。
女子をリードする米国で新たに始まるプロリーグから、4人に声がかかった。そんななか、03年まで3シーズン、アトランタなど米プロリーグでプレーした経験を持つ沢は「また挑戦したいという気持ちがあったので指名されたのはうれしく思う」と話した。だが、移籍については「まだ大事なリーグがあるので、クラブや代理人と話し合いたい」と態度を保留した。
沢の代理人のユン・テジョ氏にはワシントンの監督から、獲得のあいさつなどがあったという。だが、3人が指名された日テレの福本隆GMによると、クラブに正式オファーはない状態で「(沢らを)出すも出さないも、まだ正式な文書は届いてないからね」と困惑気味だ。
ユン・テジョ氏は「米国のリーグが4月から8月。9月から日本に帰ってくるというのもありかも知れない」との可能性も示した。だが「本当にリーグがちゃんと(運営)できるかわからない」と疑問視。日本女子リーグ事務局は「ドラフトに関するリーグ間の取り決めはありません」とし、今後は沢と所属クラブの交渉次第になる。沢の契約は09年1月1日まで。日本女子のエースの動向が注目される。
◆「実感わかない」 ○…大野、荒川も困惑ムード。6月にプロ契約した大野は「何も(正式に)聞いてないんで、コメントのしようがない。クラブと話し合って決めたい」と苦笑い。東京Vの柱谷監督が、ドラフト指名を喜んでいたことを聞かされると「じゃあヴェルディに移籍します。大黒さんとコンビ組みたいし」と、壮大な夢を語った。西友でレジ打ちのバイトをする荒川は「実感がわかないし、よくわからない」と困惑していた。
◆犬飼会長前向き ○…なでしこジャパンのエース沢らが米女子プロリーグからドラフト指名されたことについて、日本サッカー協会の犬飼基昭会長は「条件がいいならばレベルの高いリーグに行った方がいい」と後押しした。国内リーグの空洞化が心配されるが、犬飼会長は「女子は中学生年代にもトップリーグでやれるような選手がたくさんいる。次から次へと選手は出てくる」と、前向きに話した。
(2008年9月26日06時02分 スポーツ報知)
リンク