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29歳医師を不起訴処分 長野、死亡と因果関係ない
長野地検は26日、頭痛を訴えた女性=当時(55)=に適切な検査をせず死亡させたとして、業務上過失致死の疑いで書類送検された同県佐久市の男性医師(29)について「検査をしなかったことと死亡に因果関係はない」として、嫌疑不十分で不起訴処分とした。
南佐久署は5月、医師が研修医だった平成16年10月、佐久市の佐久総合病院で女性を診察した際、激しい頭痛を訴えたにもかかわらず、コンピューター断層撮影(CT)をせず、女性がくも膜下出血で死亡したとして書類送検した。
長野地検は「仮にCT検査をしていても手遅れだったうえ、診察時には嘔吐(おうと)などのくも膜下出血特有の症状がなく、予見は困難だった」とした。