Happy-sanになろう!
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”幸せになる覚悟”をした私の見つけた、感じた”幸せ”たちのブログです。
 
 
2007年05月15日
軽井沢Story
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生き物文化誌学会 軽井沢例会






透明感のある、新緑がまぶしい軽井沢で
生き物文化誌学会例会が開かれた。



昨年に引き続き、2回目になるこの学会の軽井沢例会は
私の大好きな、万平ホテルで開かれた。


学会には、秋篠宮様をはじめ
大学教授や企業のオーナー、マスコミ関係者などなど
さまざまな会員がいらっしゃる。

テーマは"生き物”に関する幅広いものをとりあげる。

今年のテーマは、"庭と人とのかかわり”。



生まれたての、葉





学会の基調講演は、

前東京農業大学学長 進士五十八先生による、

有史以来、人が庭を作り、育て、文化にまで高めてきた
人と庭のかかわり。

非常に分かりやすく、ユーモアを交えての講演から、はじまる。

進士先生は、日比谷公園100周年の記念講演の際に
お会いしたことがあった。

今回の講演は、秋篠宮様を目の前にしながらも
全く気負うところが無く、

あれだけ聞いているものの笑いを誘いながらお話なさる
大学の教授も少ないのではないか・・・

というくらい、最高に楽しい講演だった。


エデンの園に登場する、庭。

どうして、人は庭を作り始めたのか、という歴史から
フランスの庭、イングリッシュガーデン、
日本の庭、中国の庭・・・

各国民の”庭”に対する文化や価値観も
ヨーロッパで美しい庭園を見てきたばかりの私には
大変興味深いお話ばかりだった。

たいがい、講演というのは数分居眠りをしてしまうものだが、
進士先生のお話なら、3時間くらいあっという間に
たってしまいそうだ。




オランダ キューケンホフ公園






続いての基調講演は、


第1号 女性樹木医の塚本こなみ先生の

〜樹木の声を聞き、樹から学ぶもの〜。


私もまだ訪れたことが無いのだが
あしかがフラワーパークには巨木の藤が
長いもので1m80cmにもなる花を咲かせるという。

この巨木の移植や
他にも
沢山の巨木を、樹の声を聞きながら移植をしたお話や

人が樹にこめる気持ちのお話、

また、せっかく移植した樹を枯らしてしまったときの
心の痛みなどを
まっすぐに、心からの言葉で、お話なさった。

嘘やごまかしの無い、自然なままで生き続ける”樹”と
対話しながら生きている先生は

静かでありながら、

それでも、樹のように
まっすぐで、
しっかりとした口調で、
お話なさる。

懇親会で直接お話させて頂いた時、

その凛としたまっすぐな美しさは
年輪を美しく重ねていく”樹”を彷彿とさせる。

色々な質問に迷い無く、自分のやってきたことを
自信をもってアドバイスなさる。

自然と真正面から向きあっている人は
人間の見栄だの、利益だの、欲だの、裏切りだの

そういうものから解き放たれた、美しい人。

塚本先生にお会いして、そう、思った。




ピンク色の藤〜キューケンホフ公園




最後に、京都植治流 11代造園師である、
小川治兵衛雅史氏による講演。

テーマは〜石と木と水との調和〜。


京都は本当に歴史が長い。

東京では、3代目くらいでも続くと
”老舗”なんていわれる。

京都の11代目なんていうのは、
どうやって続いてきたのだろう・・・。

小川さんのお話は、かなり、スピリチュアルな
お話だった。

生きとし、生けるもの・・・
生命の始まりからのお話。

生命の始まりから、私達とともにあった

石・水、そして、木

それらを全て庭に表現していくのだという。

石・・・というと
私も最近は石好きなので

小川さんが”石”の顔についてお話なさる場面では
確かに、私も石と毎日会話していると
石にも色々な表情があるなあ、と感じていることを、思い出す。






人は樹を、”神”としてみることもある。〜ご神木だ。






今回の学会には、
私の軽井沢での”Bar Friend”であり、
ガーデンデザイナーのカヨコさんとご一緒した。

軽井沢に来ると、必ず 万平ホテルのバーで会う約束をする、
私の大好きな、素敵な女性。

生き物文化誌学会のテーマが”庭”だったので
彼女にも興味があるかなあ、とお誘いしたのだった。


講演を聴いている際にも
分からない言葉が出てくると、彼女に聞く。

”それはね・・・”

と小声で教えてくれる。

やっぱり、お誘いして、良かった。



実は、今回の学会での一番の感動は、

このカヨコさんと京都植治11代の小川さんとの、会話。


懇親会の時に、私達は、小川さんにご挨拶に伺う。

カヨコさんが、ご自分の手を
小川さんに見せて、

”いつも、現場にいるので、手がこんなになっちゃうんですよ。”

小川さんは、目をぐーっと細めて、

”いい手ですね。”



自然を相手に、
自分のクリエイティビティを表現する二人。

当然、厳しいことも、色々あるはず。


それは、傍らで見ている私よりもはるかに
お互いがハートで感じ取っているようで、

小川さんとカヨコさんの二人の間には

自然を愛して、自然とともに呼吸をしている
同じリズムを感じる。


カヨコさんの大きな瞳から、涙がこぼれ始めた


私は、本当に純粋な気持ちで自然と向き合っている方なのだなあ、と
心から、感動を覚える。


こんな素敵な友人がいてくれることに、感謝





軽井沢の、新緑





この学会で、出会う方々は
とても優しい波動に包まれていて
和やかで、大好きな学会だ。



学会に入るように、勧めてくださった
山田支配人さまにも、心から感謝




さあ、今週末は私も手をしっかり泥だらけにして、
自分の庭を夏模様にしてみよう









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