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豊後大野の病院統合問題:10年度に統合、市営へ 県が改築費など助成 /大分

 豊後大野市内の公立2病院について、広瀬勝貞知事と芦刈幸雄市長は25日、県庁で会談し、10年度中に2病院を統合し、市が経営主体となることで合意した。県は財政面などでの支援を約束。今年1月に始まった統合協議はようやく決着した。

 統合後は公立おがた総合病院が中核となり、県立三重病院(165床)は無床の診療所になる。合意した統合後の基本構想で、おがた総合病院を現行の148床から199床に規模を拡大する。想定される標準の医師数は27人で、診療所の応援にも回る。県は三重病院の施設と機器を無償で貸与・譲渡する方針。設置する診療科などは今後協議する。

 統合に伴って県は豊後大野市での病院運営から撤退することになるが、医師、看護師確保への取り組み▽今後必要な両病院の改築費などを3分の2助成▽バス路線の確保、道路網整備の支援--などを行うことで合意した。

 医療スタッフの確保について、広瀬知事は「(三重病院の職員で)新しい病院で働く人、県職員のまま応援に行ってもらう人などいろんな形がある」と述べた。

 統合を巡る議論は、県、市による検討委員会の議論などを経て決着する。広瀬知事は「問題はこれから。地域の皆さんに魅力があり、医師たちが働きやすい病院にするのが我々の責任」、芦刈市長は「医師確保が出来なければ経営は成り立たない。全力で取り組みたい」と述べた。【小畑英介】

毎日新聞 2008年9月26日 地方版

 
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