2008.09.26 Web posted at:  21:23  JST Updated - AP
エンタテインメント

ヘミングウェイゆかりの6本指ネコ、これからも平和に博物館で

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博物館になっているヘミングウェイの暮らした家と、6本指の遺伝子を持つ住み着いているネコ
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ヘミングウェイが「誰がために鐘は鳴る」などを執筆した部屋

フロリダ州キーウェスト(AP) 作家アーネスト・ヘミングウェイが暮らし、現在は博物館となっている米フロリダ州キーウェストの建物に住み着いているネコ約50匹が、博物館の敷地内で今後も平和に暮らしていけることになった。ヘミングウェイゆかりのネコの子孫で、その処置について米農務省と博物館側が数年以上にわたって対立していたが、双方が合意に達した。

博物館が25日に明らかにしたところによると、農務省は5年前から、ネコを動物園のように飼育しているなら許可を取るか、もしくは「展示品」として檻(おり)に入れるなどの措置を取るよう求めていた。

また、これに従わない場合は罰金としてネコ1匹につき1日200ドルを支払うよう求めていた。ネコは50匹以上おり、1日だけで1万ドルを超える罰金額となっていた。

しかし博物館側は、ヘミングウェイが1935年に友人から贈られた6本指のネコの子孫であり、「見せ物」ではないと反発。飼育許可などは必要ないと全面的に争っていた。

この対立に、キーウェスト市は昨年、博物館に住み着いているネコは、サーカスの動物のように見せ物にされていないと判断。6本指ネコの存在は歴史的にも社会的にも意義があり、観光面でも重要だとして、市が定める「飼い猫は1世帯につき4匹まで」という条例に例外を認めて、博物館の支持に回った。

農務省は博物館側と話し合い、ネコが展示物ではないと判断した上で、敷地内からネコが出て行かないよう、フェンスを設置することで博物館側と合意に達した。

博物館は一連の話し合いで、弁護士費用とフェンス設置料で25万ドルを費やしたという。

博物館に住み着くネコは、すべて6本指の遺伝子を引き継いでいるが、全部のネコでこの遺伝子が発現しているわけではない。

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