2008-09-26(Fri)
総選挙はたぶん民主が勝つ。問題は・・・
総選挙の趨勢は、コイズミ引退でほぼ見えたような気がする。
日米とも、民主党が勝つ。
一般マスコミの世論調査を見ると
政党支持率では 自民党37・4% 民主党22・8% 読売
自民党31・7% 民主党25・9% 産経
投票先では 自民党36% 民主党33% 日経
自民党34・9%、民主党34・8% 共同
自民党36% 民主党32% 朝日
自民党36・0% 民主党39・3% 産経
どっちが勝手ほしいか 自民党41% 民主党37% 毎日
自民党40・7% 民主党48・5% 産経
てな具合で、どうしてこれで民主が勝つなんて言えるのか。
おかしいじゃねーかと文句を言う向きもあろう。
もちろん、これは私の直感を語っているので、なんの根拠もない。
が、この3パターンを全部聞いている産経の数字を見ると
政党支持率では 自民党31・7% 民主党25・9% →プラス5.8%
投票先では 自民党36・0% 民主党39・3% →マイナス3.3%
どっちが勝手ほしいか 自民党40・7% 民主党48・5% →マイナス7.8%
と、現実の選択になるほど自民党が不人気なのが分かる。
さらに、日経ビジネスオンラインでのアンケートでは、これを裏付ける結果が出ている。
支持政党に投票するか? という問いに
民主党支持者 95.0%
自民党支持者 68.4%
ちなみに、オンラインであるから回答者の年齢的な偏りはあるだろうが、日経ビジネスであるだけに、従来ならばどちらかというと保守的な層の読者が多いはず。
にもかかわらず、政党支持率も、自民24.1%、民主33.5%となっている。
上記の投票率をかけると、なんとダブルカウントで民主が多い。
世論調査.netでの投票先の調査でも、9月7日から1654回答中、
自民党 22.63% 民主党50.27%
(プレミアム調査で、ポイントを持っていないと投票も閲覧もできないから、スパム的な投票はほとんどないと思われる。)
個人の人気投票では麻生が小沢を圧倒しているにもかかわらず、自民党が自壊しているという状況が見えてくる。
そして、この自壊現象に決定的なトドメを刺したのが、コイズミの引退逃亡だ。
■■
コイズミはアメリカへの忠誠を「改革」と称し、利権屋を含めた反米非米勢力を「抵抗勢力」と決めつけて、いわば日本に内乱を起こした。
利権というパイを、適当に分け合うのではなく、全部アメリカに差し出す、という、極端な言い方をすれば、悪と極悪の戦いを始めたのである。
もちろん、そのトバッチリというか、実質的な負担は全部一般庶民が負わされたことは、今や誰でもが実感している。
そうやって、内乱をおっぱじめたコイズミだが、そういう手法でアメリカ様にさしだす利権をあらかた吸い尽くしてしまうと、「改革」派は用済みになった。
こんどは、そのへんに転がっている利権ではなく、あらためて原資をつくって捧げなくてはならない。
そのためには、これまでの「改革」派とは正反対の、バラマキ→増税 という路線が必要になる。
そうして生まれたのが、麻生・中川・与謝野の内閣だ。
これまでアメリカに忠誠を尽くして、マダム寿司などと恥ずかしいことを言っていた連中は、新たな「悪役」としてスケープゴートにされることになった。
この事態を前にして、コイズミは逃亡したのである。
あるいは、さすがにその功を認められて、ハリウッドあたりで楽隠居させてもらえるのだろうか。
■■
コイズミがこのタイミングで逃亡したと言うことは、なんらかの情報に基づいていたと考えるべきだろう。
一番考えられるのは、アメリカが自民党を見限った、ということだ。
アメリカにすれば、瀕死の自民党を勝たせて言うことをきかせるか、民主党を取り込んで言うことをきかせるか、どちらが近道か考えてきたはずだ。
そして、麻生内閣の不発を見て、いよいよ見限ったということが、考えられる。
選挙では民主党が勝ち、自民党のアメリカンエージェントが分裂して民主党に合流してくる、というシナリオ。
もしそうなれば、最大のプレッシャーは小沢一郎にかかってくる。
言うことを聞かないと暗殺される可能性だって充分にある。
(今の世論調査での個人攻撃も、すでにその一端であろう。)
原則主義の小沢を引きずり下ろし、「小泉・竹中改革の方向性や認識はまったく正しい」と言い切るエージェント前原に仕切らせるか、お坊ちゃま岡田をお飾りにするか、何らかの手を打とうとするだろう。
■■
だから、これからの政治・選挙の焦点は、自民か民主か、ではない。
民主をどうするか だ。
民主党を縛りつつ守る。タガをはめつつエージェントを浮き上がらせ排除する。
そのためには、社民、共産の議席数も非常に大事。
しかし、民主党を柵の向がわへ追いやるようなことをしてはいけない。
民主党が崩壊したら、戦後はじまった日本の民主主義は、完全に終わりだということを自覚しなくては。
総選挙の焦点は、すでにこの当たりにある、と私は勝手に思っている。
そうした視点で、どの選挙区では民主党を応援すべきか、(今回だけは)共産党を応援すべきなのか、あるいは社民党が出ているのかどうか、などなど考えていきたい。
このブログのトップバナーである<9条ネット>では、遅まきながら動きを始めているようだ。
詳しくは、ホームページにあるけれども、野党共同の可能性をせっせと交渉している。
愛知13区の試み
愛知13区は、社会民主党・日本共産党ともに立候補予定もなく、自民党と民主党しか候補がいない。そこで9条ネットでがんばった市会議員など中心にどうするか討議し、市民運動にもかかわりの強い民主党予定候補者とも協議を重ねてきました。
そして憲法を活かす基本で合意し、9月8日に候補者個人と政策協定書を交わしました。
協定書では、「日本国憲法の『平和主義』を遵守する」「憲法9条は,戦争の惨禍を経て人類がたどり着いた理想である。憲法9条の精神に立脚し世界平和の実現に向け努力する」などが明記されています。同選挙区ではこの協定をもとに日本共産党関係者にも野党共同を働きかけようとしています。
ぜひ、東京8区など、他の積極でもお願いしたいと思う。
日米とも、民主党が勝つ。
一般マスコミの世論調査を見ると
政党支持率では 自民党37・4% 民主党22・8% 読売
自民党31・7% 民主党25・9% 産経
投票先では 自民党36% 民主党33% 日経
自民党34・9%、民主党34・8% 共同
自民党36% 民主党32% 朝日
自民党36・0% 民主党39・3% 産経
どっちが勝手ほしいか 自民党41% 民主党37% 毎日
自民党40・7% 民主党48・5% 産経
てな具合で、どうしてこれで民主が勝つなんて言えるのか。
おかしいじゃねーかと文句を言う向きもあろう。
もちろん、これは私の直感を語っているので、なんの根拠もない。
が、この3パターンを全部聞いている産経の数字を見ると
政党支持率では 自民党31・7% 民主党25・9% →プラス5.8%
投票先では 自民党36・0% 民主党39・3% →マイナス3.3%
どっちが勝手ほしいか 自民党40・7% 民主党48・5% →マイナス7.8%
と、現実の選択になるほど自民党が不人気なのが分かる。
さらに、日経ビジネスオンラインでのアンケートでは、これを裏付ける結果が出ている。
支持政党に投票するか? という問いに
民主党支持者 95.0%
自民党支持者 68.4%
ちなみに、オンラインであるから回答者の年齢的な偏りはあるだろうが、日経ビジネスであるだけに、従来ならばどちらかというと保守的な層の読者が多いはず。
にもかかわらず、政党支持率も、自民24.1%、民主33.5%となっている。
上記の投票率をかけると、なんとダブルカウントで民主が多い。
世論調査.netでの投票先の調査でも、9月7日から1654回答中、
自民党 22.63% 民主党50.27%
(プレミアム調査で、ポイントを持っていないと投票も閲覧もできないから、スパム的な投票はほとんどないと思われる。)
個人の人気投票では麻生が小沢を圧倒しているにもかかわらず、自民党が自壊しているという状況が見えてくる。
そして、この自壊現象に決定的なトドメを刺したのが、コイズミの引退逃亡だ。
■■
コイズミはアメリカへの忠誠を「改革」と称し、利権屋を含めた反米非米勢力を「抵抗勢力」と決めつけて、いわば日本に内乱を起こした。
利権というパイを、適当に分け合うのではなく、全部アメリカに差し出す、という、極端な言い方をすれば、悪と極悪の戦いを始めたのである。
もちろん、そのトバッチリというか、実質的な負担は全部一般庶民が負わされたことは、今や誰でもが実感している。
そうやって、内乱をおっぱじめたコイズミだが、そういう手法でアメリカ様にさしだす利権をあらかた吸い尽くしてしまうと、「改革」派は用済みになった。
こんどは、そのへんに転がっている利権ではなく、あらためて原資をつくって捧げなくてはならない。
そのためには、これまでの「改革」派とは正反対の、バラマキ→増税 という路線が必要になる。
そうして生まれたのが、麻生・中川・与謝野の内閣だ。
これまでアメリカに忠誠を尽くして、マダム寿司などと恥ずかしいことを言っていた連中は、新たな「悪役」としてスケープゴートにされることになった。
この事態を前にして、コイズミは逃亡したのである。
あるいは、さすがにその功を認められて、ハリウッドあたりで楽隠居させてもらえるのだろうか。
■■
コイズミがこのタイミングで逃亡したと言うことは、なんらかの情報に基づいていたと考えるべきだろう。
一番考えられるのは、アメリカが自民党を見限った、ということだ。
アメリカにすれば、瀕死の自民党を勝たせて言うことをきかせるか、民主党を取り込んで言うことをきかせるか、どちらが近道か考えてきたはずだ。
そして、麻生内閣の不発を見て、いよいよ見限ったということが、考えられる。
選挙では民主党が勝ち、自民党のアメリカンエージェントが分裂して民主党に合流してくる、というシナリオ。
もしそうなれば、最大のプレッシャーは小沢一郎にかかってくる。
言うことを聞かないと暗殺される可能性だって充分にある。
(今の世論調査での個人攻撃も、すでにその一端であろう。)
原則主義の小沢を引きずり下ろし、「小泉・竹中改革の方向性や認識はまったく正しい」と言い切るエージェント前原に仕切らせるか、お坊ちゃま岡田をお飾りにするか、何らかの手を打とうとするだろう。
■■
だから、これからの政治・選挙の焦点は、自民か民主か、ではない。
民主をどうするか だ。
民主党を縛りつつ守る。タガをはめつつエージェントを浮き上がらせ排除する。
そのためには、社民、共産の議席数も非常に大事。
しかし、民主党を柵の向がわへ追いやるようなことをしてはいけない。
民主党が崩壊したら、戦後はじまった日本の民主主義は、完全に終わりだということを自覚しなくては。
総選挙の焦点は、すでにこの当たりにある、と私は勝手に思っている。
そうした視点で、どの選挙区では民主党を応援すべきか、(今回だけは)共産党を応援すべきなのか、あるいは社民党が出ているのかどうか、などなど考えていきたい。
このブログのトップバナーである<9条ネット>では、遅まきながら動きを始めているようだ。
詳しくは、ホームページにあるけれども、野党共同の可能性をせっせと交渉している。
愛知13区の試み
愛知13区は、社会民主党・日本共産党ともに立候補予定もなく、自民党と民主党しか候補がいない。そこで9条ネットでがんばった市会議員など中心にどうするか討議し、市民運動にもかかわりの強い民主党予定候補者とも協議を重ねてきました。
そして憲法を活かす基本で合意し、9月8日に候補者個人と政策協定書を交わしました。
協定書では、「日本国憲法の『平和主義』を遵守する」「憲法9条は,戦争の惨禍を経て人類がたどり着いた理想である。憲法9条の精神に立脚し世界平和の実現に向け努力する」などが明記されています。同選挙区ではこの協定をもとに日本共産党関係者にも野党共同を働きかけようとしています。
ぜひ、東京8区など、他の積極でもお願いしたいと思う。