9月25日、宇宙旅行断念の榎本氏が旅行代金の返還求め提訴。2006年7月ロシアで撮影(2008年 ロイター/Sergei Remezov) |
[ケープカナベラル(米フロリダ州) 25日 ロイター] 10日間の宇宙旅行を目指し、訓練を続けていたものの、健康上の問題を理由に搭乗メンバーから外された元ライブドア役員の榎本大輔氏(37)が、旅行を企画した会社を相手取り旅行代金2100万ドル(約22億3000万ドル)の返還を求めて訴えを起こした。
ロシアでの訓練を完了した榎本氏は、2006年9月に同国の宇宙船「ソユーズ」で国際宇宙ステーション(ISS)への飛行が予定されていた。しかし、榎本さんは打ち上げの1カ月前に3人の搭乗メンバーから外され、代わりに米ダラスのビジネスマンが搭乗した。
榎本さんは先月、バージニア州に拠点を置く宇宙旅行企画会社スペース・アドベンチャーズに対する訴えを同州連邦地裁に起こした。同社は来月にも6人目の有償客の宇宙旅行を計画している。
ワイアード誌電子版に掲載された内容によると、榎本氏は、搭乗メンバーから外れる理由とされた腎臓結石について、同社および訓練期間を通じ健康状態と宇宙飛行への適合性を監視していた医師団とも十分把握していたとしている。
今回の提訴に対し、スペース・アドベンチャーズの弁護団は24日、榎本氏の契約では健康上の理由による資格はく奪は返金の対象にはならないと反論した。
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