2008年06月13日

全日本海員組合 中・四国地方参与会及び中・四国旅客船航路対策懇談会。

朝9時に打ち合わせのため、西区井口明神の
山口 氏康広島・地方行政研究所理事長のご自宅へ。
10時半には県議会で、
広島大学の関係者の方々と打ち合わせ。

昼食後午後1時から、
南区宇品神田にある全日本海員組合 中・四国地方支部会館で、
「全日本海員組合 中・四国地方参与会
及び中・四国旅客船航路対策懇談会」に出席しました。
地方参与は、私を含め5名いらっしゃいます。
港湾管理権を持つ自治体である
愛媛県議、香川県議、呉市議の皆さんです。
中央からは、大内 教正副組合長が出席され、
旅客船航路の現状・問題点、存続と求める活動
について意見交換いたしました。
課題は3つで、
まずは燃料費の高騰による経営状況の悪化です。
船舶燃料油は、19年度比較で150%の値上がりで、
価格安定期と比較すると5倍近い値上がり(100円/リットル)で、
各社の決算でも、燃料費は経費の10%程度だったのが、
人件費と同程度(25%)にまで跳ね上がっているようです。
2つ目は、離島航路維持の問題で、
これは生活路線確保対策としても重要です。
最期は、本四連絡架橋との競合の問題です。
本四架橋の通行料が平成10年比較で約40%程度値下げされており、
競合する航路の維持を圧迫しているという問題です。
このことについては、昭和56年に「本四特別措置法」が制定され、
定期航路事業の再編成、事業者や離職者への措置が規定されています。
ところが、度重なる通行料の値下げが
事業者の経営を圧迫しているという問題意識です。
いずれも海員組合にとっては、
避けることのできない重要な課題です。
その後3時からは、
事業者側の代表(中国旅客船協会連合会や主要旅客船会社の代表者)
も交えての意見交換を行いました。
約2時間にわたっての議論で、
現状打開のための具体的対策として、
1.全体的な原油高騰対策の一環として、
各港湾の港湾使用料の減免あるいは低価格への設定を、
国及び関係自治体に要求していくこと、
2.離島航路の維持に関して、
過疎対策も含め「動く橋」(道路)として
さらなる補助を国及び関係自治体に要求してくこと、
3.本四連絡橋の通行料値下げを受け、
本四特措法に基づき、さらなる事業者措置を国に求めていくこと、
の3点を労使一体となって要望していくことを確認しました。
原油高騰の影響は、
予想以上にこの業界では深刻です。
何とか対策が実行されるよう頑張っていかなければなりません。

nkojikoji at 20:28コメント(0)トラックバック(0)連合広島関連   この記事をクリップ!

トラックバックURL

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 
Profile
最新記事
コメントありがとうございます!
Categories
Archives
最新のTrackBacks
Blog内検索
livedoor アバター
QRコード
QRコード
Recent Comments
Recent TrackBacks
  • livedoor Readerに登録
  • RSS
  • livedoor Blog(ブログ)