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【Re:社会部】押し寄せる波
「ついに本格的な波がきてしまったか」。このところ雑誌休刊のニュースが相次ぎ、こんな感想を抱いています。
「主婦の友」(主婦の友社)、「論座」(朝日新聞社)、「PLAYBOY日本版」(集英社)、「月刊現代」(講談社)、「ロードショー」(集英社)、「BOAO」(マガジンハウス)、「GRACE」(世界文化社)…。
ジャンルは硬派系、軟派系を問わず、中には長い歴史のある有名雑誌も含まれています。月刊誌が目につきますが、今後は週刊誌などにも厳しい流れが及んでくるかもしれません。
週刊誌関係者らと情報交換をしていると、「取材費を浮かせるために単純なインタビュー記事が増えた」「内部の士気が極端に落ちている」「○○や××も休刊を検討しているらしい」などと愚痴やうわさが聞こえてきました。景気のよい話はまるでないようです。
新聞も活字離れやインターネットの普及といったライフスタイルの変化にどう対応していくのか、価値観の転換を迫られています。
我田引水になりますが、10月でスタートから1年を迎えるニュースサイト「MSN産経ニュース」は、速報性と独自のコンテンツで幸い好評をいただいております。「波はチャンスに変えられる」。そう信じつつも、取材現場での暗中模索はこれからも続きそうです。(孝)