山形地裁事務官 病気休暇中に司法試験受験

 病気休暇中に司法試験を受験していたとして、山形地裁は25日、20代の男性事務官を戒告の懲戒処分にした。事務官は同日、辞職した。

 地裁によると、事務官は内臓疾患のため通院と自宅療養が必要との診断を受け、今年4月中旬から5月下旬まで病気休暇を取得。療養に専念しなければならない休暇中の5月14、15の両日に、仙台市内で司法試験を受験した。

 試験日の2日間にわたって事務官と連絡が取れなかったことから上司が不審に思い、法務省に受験の有無を確認した結果、発覚した。地裁は2日間の病気休暇を取り消し、無断欠勤扱いとした。

 事務官は「病気休暇中であっても、司法試験を受けることは社会通念上、許されることだと思った」と話しているという。

 山形地裁の滝沢孝臣所長は「厳正な服務規律の保持を求められる裁判所の職員が、このような行為をしたことは誠に遺憾。職員に対する指導監督を徹底したい」との談話を発表した。
2008年09月26日金曜日

山形

社会



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