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2008年9月25日

麻生さんだけじゃない、自民党自体が「国民の危機がわからない」!?

「総理大臣が変わったらしいよ」
「あっ、そう」
率直な、私の感想です。

あらためて、福田総理が解散すべきでした。「ねじれ」を解消するのに大連立なんてこそくなまねをしないで、国民に信を問うていたら「名首相」だったのに、と残念でなりません。

九月二四日、麻生太郎新総理大臣のもと、新しい内閣が発表されました。
安倍さん福田さんに続き、三代続けて総理の子や孫が総理になりました。新閣僚に中曽根さんや小渕さんの名前が並ぶ「華麗なる一族」人事。でも、それがどうしたの?

麻生さんが圧倒的得票差で自民党総裁に選ばれた時点で、私は「自民党は本当に終わった」と思いました。
国民生活が限界にきた原因をつくったのは自民党です。二代続けて政権を投げ出した安倍・福田内閣の幹事長という、共同責任者こそ麻生さんでした。そんな人が「総理になりたい」と思う感覚がわかりません。
それに麻生さんは国民に向かって「下々の皆さん」「平民のみなさん」と発言したと言われています。そんな感覚の持ち主。私ら「下々」の暮らしがわかるとは思えません。
「シゴトなんて辛くてアタリマエや」と私の知り合いの工場経営者がいいました。でも、従業員を雇っているから、自分の給料が出なくても仕事を続けるしかないとつぶやいていました。
とにかく総理に選ばれて嬉しそうな麻生さんだけではありません。もはや自民党に、国民の危機を肌で感じるチカラがなくなってしまったのです。

アメリカの金融危機を麻生さんは「なんとなく乱世」と言いました。一保険会社に九兆円をつぎこみ、金融機関の不良債権買取りに七〇兆円もの公費を使うに至ったのが、「小さな政府」論の結末です。
日本にも、サブプライムローンどころではない、大きな打撃がくるのはこれからです。自民党がアメリカといっしょに進めてきた政治はもはや限界。麻生さん、国民に対するごあいさつ=所信表明演説より先に、「ブッシュ詣で」はないでしょう。

自分より目立たない人ばかりの「オレオレ内閣」。
世襲のぼんぼん、お嬢ちゃんばかり。
どうせ選挙までだからと、
苦言を呈するひともいない。
そんな麻生内閣に、一日でも日本を任せるわけにはいきません。一刻も早い解散総選挙で、皆さんのチカラで、政権をいっぺん変えましょう。


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辻元清美ブログ


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