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女児の母が通夜前にコメント 千葉の死体遺棄事件

2008年9月25日16時11分

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 千葉県東金市の路上で同市田間の保育園児成田幸満(ゆきまろ)ちゃん(5)が遺体で見つかった死体遺棄事件で、母の多恵子さん(37)が25日、事件に対する思いを文書にして報道各社に渡した。5年という短い人生を閉じた娘の無念さや、母としての後悔、犯人への怒りなどをつづっている。署名以外はワープロで書かれている。全文(原文のまま)は次の通り。

     ◇

 この度の成田幸満の不幸は、あまりにも突然のことでした。残された私や家族にとりましては、どの様言葉をもってしても言い表すことの出来ない思いがこみあげてきております。

 こんなに早く別れが来るとは思いもよらないことでした。5年という短い歳月でしたが、周囲の皆様に愛され元気一杯幸せに暮らせた多くの幸満の思い出が去来してきます。同時に、今となっては、母としてしてあげられなかったことばかりの思いがしてなりません。

 何故との思いがあります。怒りや悔しさがあります。しかし、犯人がどのような処罰を受けようとも、謝罪の言葉を言われようとも、幸満は戻っては参りません。

 その時の幸満の苦しみや悔しさや絶望感……、立ちすくむしかありません。

 今となっては、警察、報道関係の方々、周りの皆様方のお力を得て、一日も早くこの街を子供達が安全で安心して暮らせるようにすることが、唯一、幸満にしてあげられることと思います。

 最後になりましたが、皆様方からのお気遣いに心から感謝いたします。

成田多恵子

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