中山成彬国土交通相は25日、日本経済新聞など報道各社のインタビューで「道はつながってこそ道」と述べ都市、地方とも今後も道路整備を進めるべきだとの認識を示した。国交省が道路整備計画の圧縮を進めているが、中山国交相は「道路は経済的、社会的、文化的に発展していくもとになる」などと道路整備の必要性を強調した。
道路整備に充てる道路特定財源は2009年度に一般財源化することが決定済み。中山国交相は「公共事業を抑制する方針から国は道路財源を道路整備に使い切っていない一方で、地方は借金して道路を作っている」と指摘。「こうした状況を踏まえ、一般財源化の議論をする必要がある」と地方の道路整備の予算に配慮が求められるとの認識を示した。
ただ政府は道路整備計画を圧縮し、浮いた予算を社会保障費などに回す方針。不要な道路の整備計画の見直しが進まなければ、財源の計画が大幅に狂う可能性がある。(25日 23:04)