一昔前までは、「一流大学に入り一流企業に入る事さえできれば、人生は安泰」という人生プランを誰もが信じていました。
しかし、今はどんな大企業に勤務していたとしても会社が倒産するリスク、自分がリストラの対象になるリスクを誰もが感じていることでしょう。ましてや、中小企業では言うまでもありません。
このような状況は、なにも日本に限らず欧米諸国でも同じことです。
しかし、元々終身雇用の考え方がない欧米では、再就職を容易にする社会の仕組みやキャリアを重視し、次の職場でも今までの経験を活かして働けるような仕組みが整っています。
日本では、そのようなシステムが整う前に終身雇用が崩壊してしまいました。そのため、現在、日本人の多くは将来に対して不安を感じています。
さらに、日本政府が抱えている数々の経済的な問題もあります。
現在、日本の借金である国債及び借入金並びに政府保証債務現在高は、約848兆円ありますが、借金は減るどころか毎年増え続けています。
また、少子高齢化の進行により年金制度や健康保険制度の維持が困難になってきています。数々の問題を抱えたまま日本に住み続ける国民には、不安の種が非常に多くあります。
このような状況の日本で、将来に向けてどう考え、どう行動するか。それによって10年後、20年後のあなたの人生が決まります。
会社や国に依存しているだけでは、将来あなたが苦境に陥るリスクは間違いなく増大していきます。
そのリスクに対して自らが立ち向かうことができる人だけが、10年後、20年後に豊かで安心できる生活を手に入れることができるのです。
多くの日本人は、将来へのリスク対策として預金をします。労働をすることで稼いだ大切なお金を預金という形で将来の蓄えにします。7%以上の金利がついた時代ならそれもひとつの方法でしたが、低金利の時代では金利は微々たるものです。さらに物価が上昇傾向の現在では、実質購買力ではマイナスになってしまいます。
いくらお金を稼いでも、それを生かして増やしていくことができなければ、将来の安心につなげることはできません。
日本は市場経済が発展した資本主義の国です。経済規模ではアメリカに次いで世界第二位ですが、日本人は、そんな国に住んでいるのに、お金のことを知らなさ過ぎます。
欧米では、自分が働くのと同じくらい、自分のお金を働かせることが重要だと子供のころから教わっています。それが大切なお金のルールだと教わって育ちます。
残念ながら、日本の学校や一般家庭ではそのようなことを一切教えません。大学の経済学部でも経済の仕組みは教えても、それが一個人としてどう関係してくるのかは、ほとんど教えません。
お金のルールを知らないまま、資本主義の市場経済の中で生きているのです。ルールを知らないままお金を持っている人は、ルールを知っている人からするとカモにしか見えません。当然のように、合法的にカモられ続けます。
手にした資産をどのように働かせて利益を得るのか。そのことを知らずに、資産の多くを預金で持つことは、大きな機会損失をしています。本来得られるはずだったリターンの多くは、知識や情報を持っている人に奪われているのです。
しかし、多くの日本人は投資をすることに消極的です。投資に失敗して資金が減ってしまうことに目がいき、本来得られるリターンが他に流れてしまっていることが見えていません。
なかには、投資に対して積極的な人もいますが、そのような人は残念ながら投資の知識がほとんどないいまま、投資の世界に入ってしまいます。そして、投資の世界で切り刻まれるのです。
また、多くの日本人は、投資とは日本株投資のことだと思っています。もちろん、最近では中国株がいいとかベトナム株がいい等の情報は流れています。しかし、それらの情報だけを追い求めると、大抵は暴落する局面に遭遇してしまいます。
そのような単純な投資行動をしてしまうのは、投資の本質を知らないからです。ただのマネーゲームに参加した多くの人は、大きな損失を抱えたまま相場の世界を退場してしまう結果になります。
投資というのは、ただのマネーゲームではありません。お金を必要としているところに投資をすることで、効率的に投資資金が活用され、その結果リターンが得られるものなのです。
私が提唱する投資方法は、広く世界中の市場を見渡して投資する国際分散投資です。リスクを分散するため、ひとつの投資対象に集中投資するのではなく、必ずいくつかに分散投資してリスクを軽減します。
視野を広く世界に向ければ、いつの時代であろうと高いリターンを狙える市場は必ず存在します。
その方法を忠実に実践することで、毎年15%〜20%程度の年間リターンを得ています。年間リターン15%ならば5年で資金が倍になります。
労働でお金を稼ぐのと同じくらい、お金を働かせることは大切です。お金を働かせるスキルを持っていれば、仮に会社や国があてにならないとしても、そのスキルで豊かな未来を実現できます。
どんな変化にも対応できる投資知識を身につけて、新たな一歩を踏み出すときがやってきたのです。投資の世界へようこそ。
田頭 勇貴 (本書「まえがき」より)本書の目次
- はじめに
- 第一章 夢のある未来図を描くことのできない日本人が激増している
- 将来の不安は自分で解決しなさい
- 日本の政府や年金に頼るのはやめなさい
- 株式会社ニッポンの現状を自覚しなさい
- 自分の力で将来の夢を手に入れなさい
- 第二章 投資に対する誤解を解く
- 投資をしない危機感を持ちなさい
- 投資とギャンブルの違いを理解しなさい
- 投資で勝つという本当の意味を考えなさい
- プロの個人投資家になりなさい
- 第三章 夢のある将来を手にするための「国際分散投資」
- 日本人としてのアドバンテージを最大限に利用しなさい
- 国際分散投資で得られるメリットに気づきなさい
- 投資のための必要な時間を作りなさい
- 第四章 国際分散投資家になるために必要なこと
- 価格と価値の違いを理解しなさい
- マイホームを買うのはやめなさい
- 必要最低限の英語力は身につけなさい
- 「情報」のリスク管理も徹底しなさい
- 正しい自己評価を徹底しなさい
- 想定外のことも想定しなさい
- 証券会社のサービスの本質を見抜きなさい
- 第五章 金融商品別の特徴
- 株式投資のリスクを管理しなさい
- 投資信託は投資対象の動向を考えなさい
- 不動産投資は慎重になりなさい
- FXは国際分散投資とは別に考えなさい
- 商品に投資するならコモデティファンドを検討しなさい
- 生命保険の貯蓄部分は投資対象から外して考えなさい
- 第六章 国際分散投資家としての資質
- 世界視野を手に入れなさい
- 「損切り」よりも大切なことを知りなさい
- 投資に有効な情報の確度を上げなさい
- 第七章 国際分散投資の実践方法
- 日本から経済的に脱出しなさい
- 海外口座を開きなさい
- 投資資金にあった投資方法を見つけなさい
- 第八章 国際分散投資家の行動と今後の投資戦略
- 私の投資実績の成功と失敗の記録から学びなさい
- 2008年以降の世界経済の行く末を見据えなさい
- あとがき
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著者プロフィール
田頭勇貴(でんどう・ゆうき)
1976年、北海道生れ。
投資家。大学在学中に投資を始める。
投資の世界で「ホンモノ」を見極める目の良さは、他の追随を許さない。
大学卒業後、会社員を経て20代で起業。
現在、投資顧問会社、インターネット関連企業など複数の会社を経営。
また、読者数12万人と投資系メールマガジンとしては日本有数の規模を誇る
「小金持ち投資塾」の発行者でもある。