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2008/09/25掲載

TEPORE アンケート

TEPORE・アンケート「ラジオ」

ドラマ人気の低迷などテレビ離れが進んでいると言われますが、一方で、ラジオにはいつの時代にも根強いファンが付いているようです。オンエアされた曲が大ヒットになったり、リスナー同士のコミュニケーションの輪が広がったりするのも、ラジオの魅力と言えるでしょう。では、TEPORE会員の皆さまは、どの程度ラジオを聴いているのでしょうか?「ラジオ」の聴取状況を調査。TEPORE会員オススメのラジオ番組などもご紹介します。

テーマイメージ 調査概要
調査方法 インターネットリサーチ
調査期間 2008年9月4日(木)〜9月7日(日)
対象者 TEPORE会員
有効回答者数 56,468人(男性31,511人・女性24,957人)
今回の「ラジオ」に関する調査では、2008年9月4日(木)〜9月7日(日)の間に、56,468人の方から回答をいただきました。
Q1 あなたは、ラジオを聴きますか?
1位・たまに聴く(33.6%)、2位・めったに聴かない(28.1%)、3位・よく聴く(25.1%)、4位・まったく聴かない(11.8%)、5位・その他(0.8%)、6位・聴いたことがない(0.6%)(回答数=56,468人)※複数回答
解説
ラジオイメージ 1位は「たまに聴く」(33.6%)、2位は「めったに聴かない」(28.1%)でした。
男女別で「よく聴く」という回答を見ると、男性が31.3%なのに対して、女性は17.3%と、ラジオは男性に人気があるようです。
また、年代別では、年代が高くなるほどラジオを聴いている方が増える傾向にありました。ラジオ全盛期に学生時代を過ごした年代の方のほうが、若い世代よりもラジオに親しみを持ちやすいのかもしませんね。
男女別ランキング 男性
1位
たまに聴く 35.5%
2位
よく聴く 31.3%
3位
めったに聴かない 23.7%
4位
まったく聴かない 8.3%
5位
聴いたことがない 0.5%
(回答数=31,511人)
女性
1位
めったに聴かない 33.8%
2位
たまに聴く 31.2%
3位
よく聴く 17.3%
4位
まったく聴かない 16.2%
5位
聴いたことがない 0.7%
(回答数=24,957人)

年代別ランキング 《29歳以下》 《30〜39歳以下》
1位
めったに聴かない 32.3%
2位
たまに聴く 29.8%
3位
まったく聴かない 21.0%
4位
よく聴く 14.8%
5位
聴いたことがない 1.4%
(回答数=4,185人)
1位
めったに聴かない 32.5%
2位
たまに聴く 32.0%
3位
よく聴く 18.1%
4位
まったく聴かない 16.2%
5位
聴いたことがない 0.5%
(回答数=15,377人)
《40〜49歳以下》 《50〜59歳以下》
1位
たまに聴く 34.5%
2位
めったに聴かない 30.0%
3位
よく聴く 23.7%
4位
まったく聴かない 10.9%
5位
聴いたことがない 0.4%
(回答数=17,248人)
1位
たまに聴く 35.3%
2位
よく聴く 30.0%
3位
めったに聴かない 25.0%
4位
まったく聴かない 8.5%
5位
聴いたことがない 0.5%
(回答数=11,421人)
《60歳以上》
1位
よく聴く 39.8%
2位
たまに聴く 34.2%
3位
めったに聴かない 18.3%
4位
まったく聴かない 5.5%
5位
聴いたことがない 0.7%
(回答数=8,237人)

他にもこんなご回答がありました
  • 24時間つけっぱなし (60代・男性)
  • インターネット・ラジオなら聴く (40代・男性)
  • 母がラジオを聴くのが好きなので、便乗して聴いている (30代・女性)
  • 学生時代はよく聴いていたが、今はほとんど聴かない (40代・女性)
  • 田舎に住んでいるので、聴きたくても聴けない (30代・女性)
Q2 あなたは、どのようなときにラジオを聴きますか?
1位
車を運転中に 63.2%
2位
自宅でくつろいでいるときに 19.7%
3位
仕事や家事、勉強をしながら 18.3%
4位
通学・通勤時間中に 14.2%
5位
地震や台風などのときに 13.7%
6位
寝るときに 9.3%
7位
聞き逃せないスポーツ中継があるときに 8.9%
8位
目覚まし代わりに 7.0%
9位
朝食をとりながら 6.6%
10位
仕事や家事、勉強の休憩時間に 5.4%
(回答数=49,497人)※複数回答
解説
ラジオは車の運転中に聴く」という方が、63.2%と圧倒的でした。運転中以外でも「仕事や家事、勉強をしながら」「通勤・通学中」など、何かをしながら聴くという方は多いようです。しかし、2位には「自宅でくつろいでいるときに」(19.7%)が入っていて、「じっくりとラジオに耳を傾けている」という方もかなりいらっしゃいます。
男女別では、「車を運転中に」「通勤・通学時間中に」「聞き逃せないスポーツ中継があるときに」といった項目で、女性よりも男性のほうが10ポイント前後高い回答結果となっていました。Q1の回答で、ラジオを「よく聴く」のが男性に多かったのは、こうした点が反映されてのことと言えそうです。
男女別ランキング 男性
1位
車を運転中に 66.9%
2位
自宅でくつろいでいるときに
19.0%
3位
通勤・通学時間中に 18.4%
4位
仕事や家事
勉強をしながら 14.8%
5位
地震や台風などのときに 14.3%
6位
聞き逃せないスポーツ中継が
あるときに 11.5%
7位
寝るときに 10.9%
8位
目覚まし代わりに 8.1%
9位
朝食をとりながら 6.5%
10位
仕事や家事
勉強の休憩時間に 5.0%
(回答数=28,746人)※複数回答
女性
1位
車を運転中に 58.1%
2位
仕事や家事
勉強をしながら 23.1%
3位
自宅でくつろいでいるときに
20.6%
4位
地震や台風などのときに 12.9%
5位
通勤・通学時間中に 8.3%
6位
寝るときに 7.2%
7位
朝食をとりながら 6.8%
8位
仕事や家事
勉強の休憩時間に 5.9%
9位
目覚まし代わりに 5.6%
10位
聞き逃せないスポーツ中継が
あるときに 5.4%
(回答数=20,751人)※複数回答
他にもこんなご回答がありました
  • ウォーキング中に (29歳以下・女性)
  • 眠れないときに (50代・男性)
  • 好きな番組をやっているときに (29歳以下・女性)
  • 朝の身支度中に (40代・女性)
  • テレビが面白くないときに (50代・女性)
Q3 あなたは、どのような機器でラジオを聴きますか?
1位
オーディオコンポ 29.0%
2位
ラジカセ 26.9%
3位
携帯ラジオ 20.9%
4位
据え置きタイプのラジオ 10.9%
5位
パソコン 4.0%
6位
目覚まし時計一体型ラジオ 3.7%
7位
携帯電話 2.8%
7位
携帯オーディオ 2.8%
9位
わからない、覚えていない 1.7%
(回答数=49,497人)※複数回答
解説
ラジオイメージ 1位は「オーディオコンポ」(29.0%)、2位は「ラジカセ」(26.9%)と、ラジオ専用の機器よりも、ラジオ機能が付いたオーディオ機器でラジオを聴いている、という方が多いようです。また、「その他」が28.6%もありましたので、こうした機器以外でラジオを聴いている方も相当いらっしゃるようです。Q2の回答で「車を運転中に」が1位だったことから類推すると、その他のご回答にもあるように、「カーオーディオ」や「カーラジオ」で聴いている、ということなのかもしれません。
年代別でそれぞれの1位を見てみると、49歳以下は「オーディオコンポ」、50代は「ラジカセ」60歳以上は「携帯ラジオ」と、年代が高くなるにしたがって、持ち運びに便利な機器を利用している傾向がありました。

年代別ランキング 《49歳以下》 《50〜59歳以下》
1位
オーディオコンポ 32.8%
2位
ラジカセ 24.0%
3位
携帯ラジオ 14.2%
4位
据え置きタイプのラジオ 9.9%
5位
パソコン 4.8%
(回答数=31,364人)※複数回答
1位
ラジカセ 28.5%
2位
携帯ラジオ 25.5%
3位
オーディオコンポ 24.3%
4位
据え置きタイプのラジオ 11.1%
5位
目覚まし時計一体型ラジオ 5.2%
(回答数=10,403人)※複数回答
《60歳以上》
1位
携帯ラジオ 41.8%
2位
ラジカセ 36.6%
3位
オーディオコンポ 19.9%
4位
据え置きタイプのラジオ 14.6%
5位
目覚まし時計一体型ラジオ 9.2%
(回答数=7,730人)※複数回答

他にもこんなご回答がありました
  • 真空管式のラジオ (60代・男性)
  • アマチュア無線機 (30代・男性)
  • 車のラジオ (40代・女性)
  • 給湯器コントローラ組み込みのラジオ (50代・男性)
Q4 あなたがよく聴くラジオ番組のジャンルは、何ですか?
1位
音楽 49.0%
2位
ニュース・天気予報 39.0%
3位
好きなラジオパーソナリティの番組 29.4%
4位
交通情報 22.6%
5位
スポーツ中継 19.2%
6位
バラエティ 14.9%
7位
特に決まっていない、そのときによって違う 10.2%
8位
語学講座 3.9%
9位
ラジオドラマ 2.3%
10位
朗読番組 0.9%
(回答数=49,497人)※複数回答
解説
よく聴くラジオ番組のジャンルの1位は、「音楽」(49.0%)でした。ラジオの音楽番組では、いち早く新曲が聴けたり、流行の曲以外にもさまざまな音楽が聴けたりするなど、魅力的な要素がたくさんありますね。
また、年代別で見ると、年代の低い世代は「音楽」、年代が高い世代は「ニュース・天気予報」が人気でした。

年代別ランキング 《29歳以下》 《30〜39歳以下》
1位
音楽 53.6%
2位
好きなラジオパーソナリティの
番組 27.8%
3位
ニュース・天気予報 25.5%
4位
バラエティ 22.0%
5位
交通情報 13.9%
(回答数=3,248人)※複数回答
1位
音楽 49.4%
2位
ニュース・天気予報 30.4%
3位
好きなラジオパーソナリティの
番組 27.5%
4位
交通情報 20.7%
5位
バラエティ 18.1%
(回答数=12,804人)※複数回答
《40〜59歳以下》 《60〜69歳以下》
1位
音楽 48.4%
2位
ニュース・天気予報 40.3%
3位
好きなラジオパーソナリティの
番組 29.7%
4位
交通情報 23.8%
5位
スポーツ中継 19.4%
(回答数=25,715人)※複数回答
1位
ニュース・天気予報 53.8%
2位
音楽 48.1%
3位
好きなラジオパーソナリティの
番組 35.1%
4位
スポーツ中継 27.6%
5位
交通情報 25.5%
(回答数=5,856人)※複数回答
《70歳以上》
1位
ニュース・天気予報 58.6%
2位
音楽 49.4%
3位
スポーツ中継 37.1%
4位
交通情報 24.5%
5位
好きなラジオパーソナリティの
番組 24.0%
(回答数=1,874人)※複数回答

他にもこんなご回答がありました
  • 人生相談 (50代・女性)
  • 落語 (30代・女性)
  • 株式市況 (50代・男性)
  • アニメ関連 (30代・男性)
  • ラジオ体操 (70歳以上・女性)
Q5 あなたにとって、ラジオの魅力とは何ですか?
1位
他のことをしながら聴ける 63.5%
2位
音だけなので想像力が増す 10.3%
3位
どこでも持ち運べる 7.9%
4位
テレビでは聞けない話が聴ける 6.4%
5位
好きなアーティストやタレントの素が感じられる 3.7%
6位
いち早く新曲が聴ける 3.4%
7位
ラジオのCMは面白い 0.6%
7位
投稿やリクエストなどで参加しやすい 0.6%
9位
自分の投稿が読まれるとうれしい 0.4%
(回答数=49,497人)※複数回答
解説
ラジオイメージ 見ているとついつい手が止まってしまいがちなテレビと違って、BGM感覚で聴きながら他のことができるところが、ラジオの最大の魅力と捉えている方が多いようです。また、ラジオは言葉や音だけで伝わるように工夫されているので、映像がないにもかかわらず、イメージがわきやすいことも魅力のようです。 年代別で見ると、年代が低い方からは「テレビでは聞けない話が聴ける」や「好きなアーティストやタレントの素が感じられる」といった出演者との距離感の近さを、年代の高い世代からは「どこでも持ち運べる」といった手軽さを評価する声が聞かれました。

年代別ランキング 《29歳以下》 《30〜39歳以下》
1位
他のことをしながら聴ける 55.0%
2位
テレビでは聞けない話が聴ける
9.5%
3位
好きなアーティストや
タレントの素が感じられる 8.9%
4位
音だけなので 想像力が増す
8.7%
5位
いち早く新曲が 聴ける 8.2%
(回答数=3,248人)※複数回答
1位
他のことをしながら聴ける 62.9%
2位
音だけなので想像力が増す
9.1%
3位
テレビでは聞けない話が聴ける
7.2%
4位
いち早く新曲が聴ける 5.8%
5位
好きなアーティストや
タレントの素が感じられる 5.0%
(回答数=12,804人)※複数回答
《40〜59歳以下》 《60歳以上》
1位
他のことをしながら聴ける 65.7%
2位
音だけなので想像力が増す
10.6%
3位
どこでも持ち運べる 8.0%
4位
テレビでは聞けない話が聴ける
5.7%
5位
好きなアーティストや
タレントの素が感じられる 3.0%
(回答数=25,715人)※複数回答
1位
他のことをしながら聴ける 61.1%
2位
どこでも持ち運べる 15.2%
3位
音だけなので想像力が増す
11.9%
4位
テレビでは聞けない話が聴ける
5.9%
5位
好きなアーティストや
タレントの素が感じられる 1.5%
(回答数=7,730人)※複数回答

他にもこんなご回答がありました
  • 野球中継が最後まで聴ける (40代・男性)
  • 情報が早い (60代・男性)
  • 音だけで伝わるように考えられているので、わかりやすい (30代・男性)
  • リスナーからのFAX・投稿など、等身大の意見が聞ける (50代・男性)
  • パーソナリティのボキャブラリーが豊富 (40代・女性)
Q6 あなたがラジオを聴かない一番の理由は何ですか?
1位
テレビで十分だから 25.6%
1位
そもそも興味がないから 25.6%
3位
特に聴きたいと思う番組がないから 17.3%
4位
ラジオを聴ける機器を持っていないから 13.3%
5位
ラジオの電波が入りにくい環境だから 6.5%
6位
どんな番組をやっているのか情報がないから 5.3%
7位
映像が見られないのでつまらないから 4.3%
(回答数=6,971人)※複数回答
解説
Q1でラジオを「まったく聴かない」「聴いたことがない」とお答えいただいた方に、その理由を聞いてみたところ、「テレビで十分だから」と「そもそも興味がないから」が、どちらも25.6%と同率で1位でした。情報誌や新聞などでも取り上げられる機会が多く、視聴率のことも話題にのぼりやすいテレビと違って、ラジオについてはマスコミ情報が少なく、どちらかというと口コミで評判が広まる傾向があるため、何かしらの関心を持っていないと、興味を抱きにくいのかもしれませんね。 年代別で見ると、49歳以下からは「そもそも興味がない」が、50歳以上からは「テレビで十分だから」が多く見られました。

年代別ランキング 《29歳以下》 《30〜49歳以下》
1位
そもそも興味がないから 29.0%
2位
特に聴きたいと思う
番組がないから 19.3%
3位
テレビで十分だから 18.7%
4位
ラジオを聴ける機器を
持っていないから 14.0%
5位
どんな番組をやっているのか
情報がないから 7.2%
(回答数=937人)※複数回答
1位
そもそも興味がないから 27.2%
2位
テレビで十分だから 22.6%
3位
特に聴きたいと思う
番組がないから 18.4%
4位
ラジオを聴ける機器を
持っていないから 13.3%
5位
ラジオの電波が
入りにくい環境だから 6.9%
(回答数=4,509人)※複数回答
《50〜59歳以下》 《60〜69歳以下》
1位
テレビで十分だから 32.0%
2位
そもそも興味がないから 22.3%
3位
特に聴きたいと思う
番組がないから 13.8%
4位
ラジオを聴ける機器を
持っていないから 13.6%
5位
映像が見られないので
つまらないから 6.1%
(回答数=1,018人)※複数回答
1位
テレビで十分だから 52.3%
2位
ラジオを聴ける機器を
持っていないから 12.8%
3位
そもそも興味がないから 10.7%
3位
特に聴きたいと思う
番組がないから 10.7%
5位
ラジオの電波が
入りにくい環境だから 5.5%
(回答数=384人)※複数回答
《70歳以上》
1位
テレビで十分だから 53.7%
2位
特に聴きたいと思う
番組がないから 13.0%
3位
そもそも興味がないから 11.4%
4位
ラジオを聴ける機器を
持っていないから 8.9%
5位
ラジオの電波が
入りにくい環境だから 4.1%
(回答数=123人)※複数回答

他にもこんなご回答がありました
  • 時間がないから (50代・男性)
  • 集中しないと聴き取れないから (30代・女性)
  • ラジオのテンションが好きじゃないから (29歳以下・女性)
  • 学生時代はよく聞いていたのに、何となく聴かなくなりました。夜更かししなくなったせいかも (50代・女性)
豆知識 ラジオ雑誌の編集長に聞いてみました!
ラジオ雑誌の編集長に聞いてみました!


梅田庸介さん (株)三才ブックス『ラジオ番組表』編集長 4月と10月に行なわれるラジオ番組の改変時期に合わせて、各局のタイムテーブルや新番組情報を紹介するラジオ情報誌『ラジオ番組表』の編集長である梅田庸介さんに、ラジオの楽しみ方や魅力についてうかがいました。

◆アンケート結果では、ラジオを聴いている方は年代の高い世代に多かったのですが、ラジオ番組自体は高年齢の方に向けたものが多いのですか?
以前は、年代の高い世代に向けたラジオ番組が多かったのですが、ここ1〜2年くらいは、若い世代にももっとラジオを楽しんでもらおうと、若者向けの番組も増えてきています。特にヤングゾーンといわれる夜の10時台には、東京FM系列の『SCHOOL OF LOCK!』や、ちょうどこの9月からスタートした日本放送の『銀河に吠えろ!宇宙GメンTAKUYA』など、中高生に向けたバラエティ番組が放送されていて、非常に評判が良いようです。

◆ラジオを聴ける機器を持っていないという方もいらっしゃいましたが、どのような機器がオススメですか?
ラジオは受信機の構造が簡単なので、100円ショップで売られているものでも十分良く聴こえます。まずはそういう手軽なラジオを買ってきて、聴き始めてみてはどうでしょうか?

◆高価なラジオ機器もありますが、価格が高いものと安いものとでは、どのような違いがあるのですか?
価格が高いものは、音質が良いのと、AMやFM放送だけでなく、短波放送も聴けたりします。それから、非常に感度が良く、遠くの弱い電波でもキャッチできるので、離れた地域の放送を聴くことができます。短波放送では、海外で放送されている日本語放送も聴くことができますよ。
また、最近は、録音した番組をパソコンや携帯型のデジタル音楽プレイヤーに取り込んで聴ける、デジタル録音機能がついたタイプなども人気ですね。

◆ラジオの魅力は、どのようなところにあると思いますか?
パーソナリティが自由に発言できるところが、ラジオの大きな魅力だと思いますね。テレビは規制が厳しいのか、発言も制限されているような感じがありますが、ラジオの場合は、ひとつのニュースに対しても深く掘り下げた本音の意見が聴けます。それから、放送している人とリスナーとの距離感がすごく近いのも、ラジオならではの魅力だと思います。

◆ラジオを聴いている方の中には、番組だけでなく、その放送局が好きだという方も多いのですか?
はい。ラジオ好きの方の中には、朝から晩まで一日中、同じ放送局だけを聴いている人もいるようですよ。東京の放送局で言えば、ニッポン放送は流行のものをよく取り上げるとか、TBSラジオは情報バラエティ、文化放送はアニメ、ラジオ日本は演歌に強いというように、ラジオは放送局によってステーションカラーが全然違うので、自分の好みの局を見つけて聴いてみるのも面白いと思います。

◆ラジオを聴きたくても、電波が入りにくくて聴けないという方もいらっしゃいました。電波を入りやすくする方法はありますか?
パソコンや蛍光灯などから出るノイズの影響で、室内でも場所によってラジオ放送の電波の感度が全然違いますから、ラジオの置き場所を動かして、電波を受信しやすい位置を探してみると良いと思います。オーディオコンポなどの大きな機器よりも、移動が手軽な携帯型ラジオのほうが、そういった意味で便利だと思います。
それから、AM放送の電波は夜のほうが伝わりやすくなるので、昼間は聴けなかった地域の放送が聴けるようになることがあります。特別な機能を搭載したラジオ機器を使わなくても、東京から名古屋や大阪の放送が聴けたり、九州の放送が聴けたりすることもあるんですよ。ぜひ試してみてはいかがですか?

◆最近はインターネットでもラジオが聴けるそうですが…
著作権の関係で、ラジオの番組をそのままインターネットで流すのはむずかしいのですが、音楽やCMをカットして、番組のワンコーナーなどをインターネットで配信する番組は増えてきていますね。そうしたインターネット・ラジオの番組は、放送内容をパソコンにダウンロードしておいて、好きなときに再生して聴くことができるようになっています。地上波のラジオが聴きにくい地域の人でも聴くことができるので、そういうサービスを利用してみるのも良いかもしれません。

◆災害時の情報収集には、やはりラジオが便利なのですか?
ラジオは、安価な機器でも電波が届く範囲ならどこででも聴けるので、災害時には非常に役立つと思います。最近では携帯電話のワンセグなどもありますが、ラジオのほうが電池の消耗が少なくてすみますし、電池さえもいらない手回しラジオなどもあるので、便利だと思います。 それから、市町村の一部地域では、コミュニティFMといって、それぞれの地域に密着した情報を提供する放送局があるのですが、災害時には、そうしたコミュニティFM局が避難所の場所や救援活動の情報を流してくれますから、お住まいの地域の周波数を覚えておくと良いと思います。


Q7 ラジオにまつわる思い出やエピソード、あなたのオススメのラジオ番組などがあれば教えてください
◆ラジオにまつわる思い出
◆ラジオにまつわる思い出
  • 小学生時代に手作りの鉱石ラジオで、試行錯誤を繰り返しながら懸命にラジオ受信を試みた思い出がある (70歳以上・男性)
  • 中学生時代にラジオにはまった時期があり、ダイヤルを回して、新聞のラジオ欄に載っていない電波を見つけるのが楽しみでした。ある日、耳にしたラジオ番組は、近所の大学生が趣味でやっているもので、近所の身近な事件などを話題にし、流行の音楽以外にもその方が好きな音楽などを流す、とても身近な内容だったので、何度もハガキを出すようになりました。そのうちに、会ってお話がしたくなり、ご自宅を突然訪問したのですが、とても喜んでくれて、ラジオでトークをさせてくれました。送られてくるハガキがほとんどなかったので、リスナーも数えるほどだったとは思いますが、とてもうれしかったのを今でも思い出します (30代・女性)
  • 毎週日曜日に、彼女(妻)とデートをしながら、昼の1時から5時までのラジオ番組を聞いていた。結婚して7年になるが、今でもその番組を聴くと昔を思い出します (30代・男性)
  • 歌のベストテンが流行っていた昔、ラジオでも長時間のカウントダウン番組をよく聴いていました。ラジカセではなく、「ラジオ」と「カセットレコーダー」しか持っていなかったので、息を殺して好きな曲を録音したのが懐かしいです (40代・男性)
  • ある朝、突然の電話。「誰だ?こんなに朝早く?」と思ったら、ラジオ局からの電話でした(妻が応募していたのです)。ちょうどその番組を聴きながら朝食を食べていたのに、わが家に電話をかけていると気づかなかったので、びっくり。自分の声がラジオから聞こえるというのはおかしな感じで、自分あてにかかってきたわけでもないのに、舞い上がってしまいました (60代・男性)
  • 戦後間もないころ、当時の人の多くがそうであったように、ラジオドラマの『君の名は』にハラハラし、『赤胴鈴の助』を心躍らせて聴き入った当時が久しぶりによみがえり、懐かしさをおぼえました (70歳以上・男性)
  • 地元のラジオ音楽番組で、よくリクエストしてハガキを読んでもらっていました。数年後、偶然そのラジオのDJをしていたアナウンサーの方とお会いできたときに、私のラジオネームを言ったら、覚えてくれていました。ちょっと感激でした! (29歳以下・女性)
  • 高校のころ、いつも母が駅まで車で送り迎えをしてくれていたのですが、そのとき流れていたラジオの投稿テーマが、「あなたの元気の源は?」だったことがありました。それを聴いていた母が、「私の元気の源は、あなたたち子どもだよ」と言いました。父は私が中学生のときに死に、それからは母が1人でがんばって育ててくれたのですが、そんなこと口に出すような人ではなかっただけに、うれしいような恥ずかしいような気持ちになり、後部座席で外を眺めながら涙をこらえたのを思い出します (29歳以下・女性)
  • 昭和20年8月15日、学徒動員先で終戦の玉音放送があったが、雑音ばかりでよく聴き取れなかった。引率の先生より「日本は負けた」と言われ、即帰宅したことが印象として残っている (70歳以上・男性)
◆オススメのラジオ番組
◆オススメのラジオ番組
  • TBSラジオの朝からお昼にかけてやっている『大沢悠里のゆうゆうワイド』が好き。まじめな話から、人生相談、芸能、お色気大賞など、とにかく何でもあり。中でも毒蝮三太夫さんの「ミュージックプレゼント」がお気に入り。辛口だけど、みんなに愛されている毒蝮さんの人情味あふれるやさしさがたまらない (30代・男性)
  • 何と言っても、『NHKラジオ深夜便』です。特に午前4時から始まる「こころの時代」には、人生の生き方や物事の考え方、苦しいときの耐え方など、いろいろなテイストの教訓を、人生の先輩諸氏からたくさん聞かせいただき、いつも自己啓発のこやしとなっている (40代・男性)
  • 関西エリアしか流れない番組ですが、MBSラジオの『ありがとう浜村淳です』がオススメです。関西なまり独特のやわらかな語り口と、漫才のような掛け合いで、大変面白くニュース解説をしてくれる番組です。(ネット配信もされています) (50代・男性)
  • ニッポン放送の『ナイナイのオールナイトニッポン』は高校生のときからずーっと聞いているけど、今でも非常に楽しく聴けている! (29歳以下・男性)
  • 文化放送の『大竹まことゴールデンラジオ』。歯に衣着せないトークで、政治家などの有名人への辛口発言もあるが、嫌味なく突っ込むので、笑いと感心で気持ちが癒される (50代・男性)
  • TBSラジオの『JUNK』は、今人気の芸人さんやタレントさんがパーソナリティを日替わりで務めていて、大好きです。受験勉強中は、深夜までがんばって勉強しよう!と思っていても、深夜1時からの『JUNK』が始まると、つい聴き入ってしまって、まったく集中できませんでした(笑)。家族からも、「夜中に1人で笑う声が聞こえて気持ち悪い」とまで言われていました (29歳以下・女性)
  • 母に教えてもらって、TOKYO FMの『ジェットストリーム』という番組を聴くようになりました。夜がしんしんと更けたころに流れるオープニングテーマに目をつむり、耳を傾けると、自分が深夜便の飛行機に乗っている感じになり、何だか心が落ち着きます。母が聴いていたころは、パーソナリティが違う方だったようですが、伊武雅刀さんの声も渋くて、今一番気に入っている番組です (40代・女性)
  • オススメの番組は、TOKYO FMの『NISSAN あ、安部礼司〜BEYOND THE AVERAGE』です。いまどきの情報を入れながらのラジオドラマです (40代・女性)
  • TBSラジオの『全国こども電話相談室』が、ずーっと前から好きです。自分が子どもに質問されたときに、どんなふうに答えたら良いのか参考になるし、小さいお子さんの話し方がとてもかわいらしくて、心がなごみます (50代・女性)
  • 土曜日、日曜日の夕方にNHK第1放送でやっている『地球ラジオ』が大好きです。世界各国の風習や今現在の状況を知ることができて、毎週楽しみにしています (30代・女性)
  • 福山雅治は二枚目路線だと思っていたので、はじめて『福山雅治スズキトーキングFM』を聴いたときは、面白い人だったことがわかって衝撃でした。あまりファンではなかったけれど、親しみがわきました (30代・女性)
◆その他のエピソード
◆その他のエピソード
  • テンションが落ちているときに、落ち込んでいるリスナーのメッセージが読まれたりすると、「大変なのは自分だけじゃない!」と思えたり、また、それに対して別のリスナーが励ましのメッセージを寄せてくれたりと、ラジオは、距離を超えて心を通じ合うことができる最高のメディアです (29歳以下・女性)
  • NACK 5の『ファンキーフライデー』をよく聴いています。一時期、車にそのステッカーを貼っている者同士で、親指を上げて「ファンキー!!」と言い合うのが、とても流行ったことがあります。そのころは、相手が怖そうなお兄さんでも、道端を歩く子どもでも、気軽に「ファンキー!」と笑顔で声をかけてもらえたので、とても楽しかったです。笑顔の交換でその日1日、気分が良かったりしました (40代・女性)
  • ラジオの電波を使って、当時好きな人に告白しました。すごく喜んでくれました (29歳以下・男性)
  • 以前、ラジオで料理番組をしていたのを聴いたことがあります。映像がないのでわかりにくいのでは?と思いましたが、調理の音が聞こえるので想像が広がって、テレビの料理番組よりもおいしそうに感じました。意外な発見でした (29歳以下・女性)
  • ラジオの夏の特集で怖い話を聴いていたら、音だけなので想像がふくらみやすく、怖くなって1人でトイレに行けなくなりました。仕方なく中型犬の愛犬をトイレに引っ張って行って一緒に入りましたが、狭かったです。それ以来、1人でラジオの怖い話を聴くのはやめようと思いました (29歳以下・女性)
  • うちの2歳の子どもは、ラジオの中には人間がいると思っているようです (40代・女性)
  • 運転中に聞きながら、あまりにも内容がおかしく爆笑してしまい、危ないので慌てて近くのコンビニの駐車場に入ったことがあります (40代・女性)
  • 以前、FMラジオでニュースを読んでいました。その日の声の調子によって、リスナーさんから「うれしいことがあったのですか?」「何となく元気がなさそうですが、体調はいかがですか?」などとメールをいただいたりしたのが、うれしかったです (40代・女性)
今回の「ラジオ」についてのアンケートはいかがでしたか?
今回の「ラジオ」についてのアンケートはいかがでしたか?
放送する側とリスナーとの距離感が近かったり、他では聴けないような深く突っ込んだ話が聴けたりするなど、ラジオには、テレビなどとは違った魅力がたくさんあるようですね。これまで、あまりラジオにはなじみがなかったという方も、今回のアンケートを参考に、たまにはラジオのスイッチをオンにしてみてはいかがでしょうか?もしかしたら、お気に入りのラジオ番組を聴くのが毎日の日課になってしまうかもしれませんよ。

次回は、「大人の食学 〜コーヒーを学ぶ〜」についてのアンケート結果を発表します。お楽しみに!
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