三越伊勢丹ホールディングス、一部店舗の閉店を発表 池袋三越も閉店へ
三越伊勢丹ホールディングスが一部店舗の閉店を発表した。1957年に開店した池袋三越も2009年5月に閉店することになり、池袋三越の売却益150億円は、財務体質の改善や、ほかの店舗の改装に使うという。
池袋三越は1957年にオープンし、半世紀にわたって池袋の街を見続けてきたライオンの像も、いなくなることになる。
利用客は「そうなんですか、びっくりした」、「寂しいですね。なくなるの...」などと話した。
三越は、江戸時代の1673年に「越後屋呉服店」からスタートし、2008年創業335年を迎えた日本で初めての百貨店。
2008年4月には、伊勢丹と経営統合し、売上高はおよそ1兆5,800億円になった。
しかし、そんな国内最大の百貨店グループが25日、一部店舗の閉店を発表した。
25日午後1時半、会見で三越伊勢丹ホールディングスの石塚邦雄社長は「今回の件は、断腸の思いでの決断でございます」と話した。
2009年3月に名取店、武蔵村山店など4店舗が閉店、さらに2009年5月には、池袋店と鹿児島店が閉店する。
石塚社長は「今回、(池袋店を)750億円で売却をすると。池袋店を今回、このような金額で売却できたと。非常に大きなメリットがある」と語った。
百貨店の激戦区、池袋東口に1957年にオープンした池袋三越。
池袋駅に直結している東武百貨店や西武百貨店とは違い、三越は道路を挟んだ駅前に建っている。
利用客は「雨の日とか、やっぱり(道路を)1個渡るとなると、行きづらい」、「ここ(池袋)は若者の街だから、三越には(利用客が)いませんものね」などと話した。
一方、「老人向けの衣類も多いしね、買いやすいんですよ。(閉店は)困ります」といった声も聞かれた。
池袋三越の2007年度の営業利益は、3億4,700万円の赤字。
売却益の150億円は、財務体質の改善や、ほかの店舗の改装に使うという。
(09/25 19:32)