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平成の寺田屋騒動で「寺田屋は焼失」と京都市が公式見解 

2008.9.25 20:43

 幕末の「寺田屋事件」の舞台となった旅館「寺田屋」(京都市伏見区)の建物が再建されたものだったとの可能性が指摘された問題で、市は25日、調査の結果「当時の建物は焼失したと考えるのが妥当」との見解を発表。寺田屋に対して、観光客らに誤解を与えることがないような対策を取ることを要請した。

 寺田屋側は市の見解を館内に記した上で、現状のまま経営を継続するという。

 調査では、慶応4(1868)年の鳥羽伏見の戦いで発生した火災を伝えた瓦版が焼失範囲の中に寺田屋を記していたほか、寺田屋が過去にこの位置にあったことを示す「寺田屋遺址(いし)」の碑が現在の建物の東側にあるなど、計9件の資料を精査。その結果、当時の建物は焼失と判断した。

 寺田屋側は「館内に市の見解を記すようにするが、今も一部が焼失しただけと認識しており、今あるままの寺田屋の形を存続していきたい」と話している。

 この問題では、現在の寺田屋が「当時のままの建物」をうたい、柱などに残った弾痕や切り合った際の刀傷などを展示。これに対し専門家らが、「多くの資料から現在の建物は明治後期の建築」と指摘していた。

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