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くらし

精神疾患の正しい治療求め、患者と医師が体験記 

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患者と家族らが出版した本「精神科セカンドオピニオン」

 精神科病院の主治医の診断に悩みを持つ全国の患者とその家族が、松山市の精神科医と共同で体験記集「精神科セカンドオピニオン-正しい診断と処方を求めて」をこのほど出版した。執筆者の一人である高校教諭の男性(52)=神戸市須磨区=は「精神医療では誤診や薬剤の大量処方の例も多い。この本が、治療の選択肢を広げる参考になれば」と呼びかけている。(河尻 悟)

 二〇〇五年十月、ある患者の家族がインターネットのサイトに掲示板を開設したところ、全国の患者や家族が相次いで書き込み、精神医療に関する意見交換が広がった。さらに、神戸大医学部出身で松山市で開業する精神科医、笠(りゅう)陽一郎さんが参加し、助言などを行っている。

 須磨区の男性は、子どもがアレルギーに伴う精神不安で入院したが、投薬治療で合併症を起こすなど悪化。自分で調べるうち、ネット上の掲示板にたどりついた。「患者や家族自身が、最新の治療法などをやりとりしていたので驚いた」と振り返る。その後、笠さんに相談しながら治療法を見直して改善したという。

 同書の第一編では、患者や家族が誤診や過度な投薬などに苦しんだ二十八の体験記がつづられている。第二編は、精神疾患の基礎知識や、患者が主治医以外の医師に意見を求める「セカンドオピニオン」の実例集などを掲載している。

 男性は「孤立して悩んでいる人たちの支えになればうれしい」と話している。

 B5変型判、二百八十二ページ。二千五百二十円。シーニュTEL03・3327・0577

(9/25 10:02)

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