実在する金(きん)の国際的な現物取引市場「ロコ・ロンドン取引」を利用したように装って利殖話を持ちかけ、高齢者らから資金をだまし取ったとして、千葉県警は25日、取引仲介会社「あさひアセットマネジメント」=破産=の元会長で韓国籍の松岡市総(いっそう)(44)=東京都北区東田端1丁目=や元社長の宮内一仁(かずひろ)(36)=江東区亀戸3丁目=ら9容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。
宮内容疑者は容疑を認めているが、松岡容疑者は「関与はない」と否認している。同社のロコ・ロンドン取引を巡る被害者は判明分だけで1都15県にわたるとみられる。
生活経済課によると、松岡容疑者らは06年9月から今年3月ごろ、千葉県八千代市の無職女性(68)ら6人から預かった金を実際には市場で運用していないにもかかわらず、「金の市場で売買の取引を行う。入りそびれたらもうけ損なう」などとうそをついて、合計約1億5千万円をだまし取った疑いがあるという。6人は都内や長野県などに住む61〜75歳の男女で、八千代市の女性は5300万円を支払っていた。
顧客から集めた金は、従業員の給料やラスベガスへの社員旅行、苦情があった顧客への返済などに充てていた。
同社の口座には、1都15県の685人から37億7千万円の入金があったという。