▽利用増受け、公立で初
福山市は二十四日、病気が完治する前の乳幼児や児童を預かる「病児・病後児保育」を、蔵王町の市民病院で十月一日から始めると発表した。働きながら子育てをする保護者を支援する病児・病後児保育事業は市内で四カ所目で、公立病院での実施は初となる。
対象は、病気か病気から回復中で保育所や小学校に通えない生後六週間〜小学三年生の子ども。本館東側の平屋建物で平日の午前八時半から午後六時まで、一日四人を上限に預かる。必要に応じ、看護師や医師が診療する。
利用料は一日二千円。事前に利用登録と予約をした上で、当日に市民病院で診察を受ける必要がある。はしかなど感染性の高い病気の場合、預からないこともある。
市は子育て支援充実策として二〇〇四年十月から事業を実施。現在は、いぶき小児科(城見町)▽小池やすはら小児クリニック(光南町)▽橘高クリニック(宮前町)―の民間三施設に運営を委託し、〇七年度は八百六十三人が利用した。利用増の傾向を受け、市民病院での開設に踏み切ることにした。
申し込みは各病院、医院。問い合わせは、市児童部庶務課Tel084(928)1047。(野崎建一郎)
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