インターネットサイトに接続しただけで契約が結ばれたように装い、料金を不正請求するワンクリック詐欺が急増中だ。特に、アダルトサイトの女性の写真付き請求書などを表示したウインドーが、いくら削除しても次から次へと出てくる現象が多発。クリックで感染する新手のコンピューターウイルスが原因で、経済産業省の所管法人が注意を呼びかけている。
独立行政法人の情報処理推進機構(IPA)によると、2007年10月にピークを迎えたワンクリの相談件数(369件)は、11月末に千葉県警が運営会社を詐欺容疑で摘発した影響などで一時は月20件台まで激減。だが08年3月に増加に転じると、6月からは3カ月連続で過去最悪を更新し、8月は545件を記録する事態となっている。(07:00)