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麻生新内閣:問題発言の常連、親韓派ら多様な顔ぶれ(上)

 「(植民地時代の)創氏改名は、朝鮮の人たちが『名字をくれ』と言ったのがそもそもの始まり」(2003年5月)という問題発言をしたことがある麻生太郎新首相の内閣の顔触れを見ると、自民党内で「問題発言の常連」とされる二人が主要閣僚に任命された。また、わずか34歳という元首相の娘を閣僚に起用するなど、いわゆる「サプライズ人事」を断行した。10-11月に予想される衆院選で支持基盤の保守票と風に流されやすい大衆票の両方を獲得するための布石だ。

◆問題発言の常連2人

 国土交通相に起用された中山成彬氏は、元文部科学相在任中の05年に「竹島(独島の日本名)を日本の領土として教科書に明記すべきだ」と発言し、いわゆる「竹島妄言」騒動を巻き起こした人物だ。中山氏は旧日本軍の従軍慰安婦の存在自体を否定し、慰安婦に関する記述を教科書から削除する運動の先頭に立った。国会で最大の極右集団で、歴史歪曲(わいきょく)教科書を支持してきた「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の会長も務めている。

 また、財務相と金融担当相を兼任することになった中川昭一元自民党政調会長は、A級戦犯を祭る靖国神社に毎年参拝し、日本の核武装を主張する極右派だ。慰安婦の強制連行を認めた「河野談話」の修正も要求している。

左から中山成彬国土交通相、中川昭一財務相、中曽根弘文外相、小渕優子少子化担当相

東京=鮮于鉦(ソンウ・ジョン)特派員

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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