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【社会】

拉致担当兼任 家族会は落胆また先送りか

2008年9月25日 朝刊

 拉致被害者の家族は、信頼する中山恭子拉致問題担当相が新閣僚名簿から消えたことに「誰を頼ればいいのか」と肩を落とした。

 同日夕の麻生太郎首相の就任会見で、拉致問題への言及はほとんどなかった。「信頼しては裏切られるの繰り返し。拉致問題はまた先送りなんですか。いまやひどい国だとしか言えない」と、横田早紀江さん(72)は悲痛な声を漏らした。

 埼玉県上尾市の自宅前で記者団の質問に答えた飯塚繁雄家族会代表(70)も「中山さんとわれわれとは太いパイプでつながっていた。ショックだ」。官房長官と兼務する形で新たに担当相となった河村建夫氏について「官房長官はいろいろな問題を抱えて忙しい身。拉致問題解決を最優先に進められるだろうか」と不安を語った。

 

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