小1殺害「母さんいらない」に絶望、ホースで首絞める
福岡市西区の小戸公園で、近くの市立内浜小1年、富石弘輝君(6)が殺害された事件で、母親の会社員薫容疑者(35)が、「公園のトイレで介助を頼んだら、『病気のお母さんなんかいらない』と言われて絶望し、ビニールホースで息子の首を後ろから絞めた」と供述していることが23日、わかった。
県警は、難病を抱えていた薫容疑者が、弘輝君の言葉にショックを受けたとみている。
薫容疑者は、18日午後3時20分ごろ、公園の公衆トイレの身体障害者用スペースで弘輝君を絞殺し、トイレ裏側のすき間に遺棄したとして、22日に殺人、死体遺棄容疑で逮捕された。
捜査関係者によると、ホースは魚を飼う水槽に空気を送り込むための細いもので、長さは約50センチ。タオルのような布で巻き、自殺するためにバッグに入れて持ち歩いていたという。薫容疑者の供述通りに、親族宅のゴミ箱から発見、押収した。このホースで首を絞めた疑いが強いとしている。
県警は当初、弘輝君が外出する際に首から下げていた携帯電話のストラップ(首ひも)が凶器に使われたとみていた。
(2008年9月24日 読売新聞)