岡山放送局

2008年9月24日 21時15分更新

県内も学校給食に非食用米


食用に使えないコメが不正に転売された問題で、問題のコメを原料にして作られただし巻き玉子やうぐいす餅などが、岡山県内の学校給食でも出されていたことがわかりました。

この問題は、新潟の食品加工会社「島田化学工業」や大阪の加工米販売会社「三笠フーズ」などが、食用に使えないコメを不正に転売していたものです。

この一連の問題を受けて、岡山県教育委員会は県内全ての公立学校を対象に問題のコメが使われていなかったかどうか調査しました。

その結果、新潟の「島田化学工業」が問題のコメから作ったでんぷんは、だし巻き玉子や厚焼き玉子に加工され、3年前の10月から去年12月までの3回に渡り、倉敷市と真庭市のあわせて10の小中学校の給食で4900食余りが出されていたことがわかりました。

また、大阪の「三笠フーズ」が出荷した問題のコメは、もち粉に加工され、ことしの1月と2月の2回に渡り大福餅やうぐいす餅として、井原市や高梁市など4つの市の小学校や中学校などの給食で4160食余りが出されていたことがわかりました。

岡山県教育委員会によりますと、今のところこれらのいずれの食品についても健康被害の報告は入っていないということです。

また、それぞれの市町村では、保護者に対して文書で説明するなどの対応を取っているということです。