2008年9月24日 21時15分更新
去年12月から県内のタクシーの運賃が値上げされた結果、運転手1人当たりの賃金は、3%あまり上がったことがわかりました。
これは、24日、岡山県タクシー協会が記者会見をして明らかにしたものです。
タクシー業界では原油の値上がりなどを受けて、全国で運賃を上げるところが相次ぎ、県内でも171社のうち半数以上の89社が、国土交通省の認可を受けて去年12月以降に運賃を値上げしました。
その結果、今年1月から6月までの半年間の運転手1人当たりの月給は、前の年の同じ時期に比べて3.4%上がり、この上昇率は全国で4番目の高さだということです。
また、労働時間の短縮や無事故のドライバーに対する手当の新設など、運転手の労働条件が改善された会社もあるということです。
一方で、運転手の給料が下がった会社も28社あり、利用者の数に対してタクシーの台数が多すぎる状況が依然として続いていることがうかがえます。
岡山県タクシー協会は「運賃を値上げしてもタクシー会社の収益が良くなったわけではない。質の高いサービスを提供するために、タクシーの台数を制限することも考えなければならない」と話しています。