自民党の麻生太郎総裁が、新しい総理大臣に選ばれました。近く解散総選挙が予想される中、県民や県内の関係者は、麻生新総理に何を期待しているのでしょうか。(県民は)「貧乏な人にも優しくして下さい」「(期待は)全くない。福田さんを支えてきたわけでしょう、あの人は。安倍さんを支えてきて何やったか、汚染米、後期高齢者、あの人たちがやってきたんだから」「弱い人の立場になった政治を取り組んでいただきたい」「日本経済は全治3年」として、景気対策を最重要課題に掲げている麻生新総理。今後は、総合経済対策を裏付ける補正予算の成立を、最優先させるものと見られています。(宮崎経済同友会・佐藤勇夫代表幹事)「経済はアメリカに限らず、全世界が萎縮をしている状況になっているので、ぜひそういう閉塞感を打破していただきたいと。ぜひ強力なリーダーシップを発揮していただきたいと考えている」また、麻生新総理は、後期高齢者医療制度を今後、抜本的に見直すことにしています。(高齢者は)「きついですよね。私たちは国民年金ですから、それから天引きされたら、なかなか大変です。ちゃんとしてもらいたい」「高齢者を大事にしてもらいたい。年金ですから(保険料は)安いことにこしたことはない」後期高齢者医療制度を巡っては、全国のお年寄りが、「制度の保険料が適正ではない」として、不服審査請求を行っています。このうち、8月、不服審査請求を行った宮崎の関係者は、今回の見直しの動きについて、「選挙に向けたアピールにすぎない」と言い放ちます。(県社会保障推進協議会・甲斐政敏事務局長)「国民の世論で、ああいう抜本的な見直しを言わざるおえなくなっていることはあるけれど、本当のことは、今度の総選挙での争点はずしが第一の狙いだと、私は思います」麻生新総理は、国民の期待にどう応えていくのか・・・。2代続けて政権を放り投げた後だけに、国民の厳しい視線が注がれています。
宮崎1区選出の衆議院議員、中山成彬氏が、麻生内閣の国土交通大臣に決まりました。中山氏は、2度目の入閣です。麻生新内閣で、国土交通大臣に決まった中山成彬氏は、宮崎1区選出の65歳。昭和61年に衆議院議員選挙に初当選し、4年前の第2次小泉改造内閣で文部科学大臣を務めました。現在、衆議院議員通算6期目で、今回、2度目の入閣となりました。
汚染米問題です。大阪、福岡、熊本の合同捜査本部は、24日、食品衛生法違反などの疑いで、三笠フーズの関係先の一斉捜索に乗り出しました。ついに、刑事事件に発展した汚染米問題。風評被害を受けた県内の和菓子業者は、事件の全容解明に期待を寄せる一方、国の対応に改めて怒りをあらわにしました。三笠フーズによる汚染米不正転売問題。本社のある大阪や福岡、それに熊本の警察本部は、24日、食品衛生法違反などの疑いで、三笠フーズ本社と関係先、あわせて28か所の一斉捜索を行いました。農水大臣の辞任から、ついに、刑事事件にまで発展した汚染米問題。県内のこちらの和菓子業者は、事件の全容解明に期待を寄せる一方、政府や農水省の対応に、改めて、怒りをあらわにしました。(わにつか堂・上村登社長)「精米し直しても、売るっていうこと自体が私たちには考えられない。政府が、工業用に使われたのかどうかまで徹底的に調べて欲しかった。今後、解明して皆に知らして欲しい」風評被害など、県内の菓子業界にも大きな影響を与えている、汚染米問題。警察の強制捜査という、大きな節目を迎えたものの、国に対する批判の声は、収まりそうにありません。
23日、多くの野球ファンを驚かせたのは、福岡ソフトバンクホークス、王貞治監督の辞任表明でした。キャンプで訪れるなど、宮崎との関係も深い王監督、県内でも、辞任を惜しむ声が広がっています。(福岡ソフトバンクホークス・王貞治監督)「チームが生まれ変わる本来の道筋に戻るためにも、監督交代というのは、なくてはならないと思いました」23日、今季限りで、監督を辞任することを明らかにした、福岡ソフトバンクホークスの王監督・・・。一夜明けた24日、キャンプ地・宮崎のファンからも、辞任を惜しむ声が聞かれました。(県内のファンは)「もったいない。でも体が大事ですよね、やっぱり。大ファンだった」「ご苦労さんとしか言いようがない。体が悪かったんでしょう。よくがんばった」「さみしい。性格がとてもいい人じゃないですか」また、宮崎市の津村市長は、王監督のこれまでの功績に、感謝の気持ちを表しました。(宮崎市・津村重光市長)「王さんが抜けるとなると、本当にさびしい気持ちはするが、しかし、最後に言えば、長い間ご苦労さまでしたと、宮崎がお世話になりましたと、心からお礼を言いたい」さらに、東国原知事も・・・(東国原知事)「寂しい感じがしました。数多くの県民のみなさんに、夢と感動、希望を与えていただいて、本当に感謝してもしきれないという感じ」プロ野球の顔として、多くのファンに夢を与え続けた王監督。県民からは、これまでの労をねぎらう温かい声が広がっています。
日向市の車いす空手家、河野喜一さんが、障がい者空手の全国大会で4連覇を果たし、日向市の黒木市長に優勝を報告しました。日向市在住で、同心館日向支部の館長として、空手を指導している河野喜一さん61歳は、9月、高知県で開かれた、全日本障害者空手道競技大会に出場し、「形」と「組手」で、ともに4連覇を果たしました。河野さんは、24日、日向市役所を訪れ、黒木市長に優勝を報告しました。(全国大会4連覇!河野喜一さん)「自分が大会に出て頑張る事によって(空手を指導する)、子どもたちも私を信用して、練習に一生懸命に励んでくれるというのが私にとって大きなプラス。本当に感動して、4連覇してよかったなぁという気持ち」河野さんは、「大会5連覇を目標に、頑張って練習したい」と、笑顔を見せていました。
高校生の英語弁論大会が、24日、宮崎市でありました。大会には、暗唱の部と弁論の部に、あわせて69人の高校生が参加、このうち、弁論の部では、発表者たちが日ごろ感じていることや、部活動などについて、7分以内でスピーチしました。大会では、3人の審査員が、弁論の内容や発音、それに文法の正確さなどについて、100点満点で採点しました。弁論の部の上位2人は、11月に宮崎市で行われる九州大会に出場します。
今年6月から義務付けられた、後部座席のシートベルト着用を呼びかけようと、都城市の高速道路入り口で、24日、キャンペーンがありました。これは、秋の全国交通安全運動にあわせて行われたもので、高速道路交通警察隊や交通安全協会のメンバーなど、約30人が参加しました。今年6月に施行された改正道路交通法では、後部座席のシートベルト着用が義務付けられ、高速道路や自動車専用道路で違反した場合、1点が減点されるようになりました。参加者たちは、シートベルトの着用義務を紹介したチラシなどをドライバーに配り、安全運転を呼びかけていました。
犯罪捜査に欠かせない似顔絵の講習会が、24日、県警察本部でありました。この講習会は、似顔絵の技術を身につけてもらおうと、毎年開かれているもので、県内13警察署と県警察本部から、警察官など52人が参加しました。参加者たちは、講師から、目や鼻の描き方や陰の付け方などを学んだ後、2人1組で、お互いの顔の特徴を確かめながら、似顔絵を描いていきました。県警察本部によりますと、今年は9月上旬までに、83件の事件で、犯人の似顔絵が作成されていて、このうち、窃盗事件など3件で、犯人逮捕につながったと言うことです。