11:20 | もう一度やってみるか・・・ 〜 震災から再出発 〜7月に起きた「宮城県北部連続地震」。1085棟の家屋が全壊した。鈴木さん夫婦は50年以上続けてきた床屋を失った。一度は店をたたむ決心をするが、周囲の声に支えられ再建に向けて動き出す。74歳と68歳の再出発。一方、畑仕事と年金で生活していた木村さん夫婦。43年暮らした家を失い、二週間は車の中で生活をした。今、新たに住宅ローンを組み新居を建てる決意をした。65歳と63歳の再起。苦境に立たされてなお逞しく立ち上がる二組の老夫婦を追う。 ナレーター:柳生 博(2003年 宮城テレビ) |
12:00 | よみがえれ芝居小屋1931年の開業以来、美空ひばり・力道山・中村勘九郎から椎名林檎まで数々の有名人が舞台を踏んだ嘉穂(かほ)劇場。2003年7月に九州を襲った集中豪雨で浸水。花道は波打ち客席も壊れるなど壊滅的な打撃を追った。細腕で劇場の灯を守り続けてきた大女将の伊藤英子さん(84)と、新たな劇場の可能性を探る若女将で嫁の真奈美さん(46)。「花道は甦るのか?」二人の姿を追いながら“筑豊の歌舞伎座”の再生と継承を見つめる。 ナレーター:竹下景子(2004年 福岡放送) |
13:00 | 生き残ってしもた 〜 阪神大震災・被災者の10年 〜阪神・淡路大震災から10年。母と弟を一度に失った中川由佳理さん(26)は「死んでるんやろ?生きてる者が先や」母を運んだ病院でのそんな一言が辛かったという。「なぜ二人を救えなかったのか」「医療とは何か」少女は猛勉強し、今救急病院のICUで働く。中島喜一さん(57)は、娘をかばって息絶えた妻を思い「なんで生き残ってしもたんやろう…」幾度もそう考えた。テーマは「生き残った命の役割」。家族再生への軌跡を追う。 ナレーター:坂 泰知・藤田千代美(2005年 読売テレビ) |
14:00 | 天国の弟へ 〜新潟中越地震 被災地の記憶〜星野剛さん(49)は中越地震で長男(11)を亡くした。悲しみにくれる中、ある日ボランティアが訪ねてきた。阪神大震災で長男を失ったという男性は「同じ境遇の自分なら分かってやれる」と剛さんにやさしく語りかけ共に汗を流した。剛さんの長女は今作文にこう書く。『最初は家族と一緒なら死んでもいいと思った。でも色んな人の励ましは私の中に残っている。前を向き歩きたい』遺族の心のケアや「液状化の被害」など地震が残した様々な問題をみつめる。 ナレーター:小山茉美(2005年 テレビ新潟) |
15:00 17:00 |
ひき裂かれる故郷 〜新潟県中越地震から2年〜新潟県中越地震から間もなく2年。小学生の長男を失った星野剛さん(50)は、2006年1月神戸を訪れ、人々の言葉に勇気付けられた。新潟に帰ってからは、故郷を離れた人がいつでも集まれるようにと拠点造りを始めた。修復費の足しに「絆」と書かれたTシャツも売り始めた。しかし最近になって星野さんは集落を離れる決断をした。塩谷地区だけでも49世帯中、30世帯が集落を離れる予定だという。復旧工事が進む中、新たな危機に直面する被災地を見つめる。2005年に放送した「天国の弟へ」の続編。 ナレーター:小山茉美(2006年 テレビ新潟) |
16:00 18:00 |
震災が結んだ家族 〜現住所・山岸町仮設住宅〜2歳の時、父が蒸発。母と2人で人生を歩んできた。そして去年、53回目の誕生日に能登半島地震が自宅を奪った。しかし仮設住宅で助け合う住民たちに触れるうちに、荒んだ心が癒されていった。本当の家族のぬくもりを知った気がした…。その人の名は藤本幸雄さん(54)。輪島市山岸町にある仮設住宅の区長だ。「こんな自分でも人の役に立つことができるかもしれない」と、日が暮れる頃には決まって1軒1軒戸を叩いて巡回する。住民の体調や心を気遣う日々。震災1年を迎えようというそんなある日、死んだと聞いていた父親が生きていることを知った。藤本さんは父を探す旅に出る。 ナレーター:小室 等(2008年 テレビ金沢) |