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かまぼこ板の絵 〜3万枚のメッセージ 〜愛媛県東宇和郡城川町。人口5千人に満たないこの小さな町に2002年、31065枚のかまぼこ板が集まった。「かまぼこ板に絵を描いて送って下さい」町立美術館の呼びかけで始まった「かまぼこ板の絵展覧会」の作品だ。応募者は病魔と戦う夫婦や、応募の一ヶ月後に白血病で亡くなった女子大生など。人々はかまぼこ板に何を託すのか?3万通りの家族や命を見つめる。 ナレーター:斉藤由貴(2003年 南海放送) |
12:00 | そうっとのぞいて見てごらん 〜めだかの学校 東大小児科〜親が24時間付き添う事が出来る「母子入院制」の東大医学部付属小児科病棟。 ナレーター:槇 大輔(2002年 日本テレビ) |
13:00 | ドクターヘリ 〜あの日、救えなかった命〜長野県内には半径4キロ以内に医師が存在しない「無医地区」が19市町村38地区に存在する。中には救急車到着までに30分以上要する地域もある。急病や事故、災害に備え県は2005年7月「ドクターヘリ」を導入した。活動範囲は佐久総合病院を基点に県下全域。医師と看護師を乗せたヘリは要請から5分以内に飛び立ち、現場に急行する。運用開始から1年半。救命治療で救われた患者や家族の思い。そして、わが子を失った辛い経験を糧に医師としての使命に燃えるフライトドクターや、死と直面する家族のケアにあたる看護師の姿を追った。 ナレーター:喜多川拓郎(2007年 テレビ信州) |
14:00 | あの夏…御巣鷹山 〜日航機墜落 それぞれの20年〜1985年8月12日羽田を飛び立ったJAL123便が突如、操縦不能に陥りダッチロールを繰り返す。離陸から56分後、御巣鷹山の尾根に墜落。乗員、乗客520人が死亡した。航空機の単独事故として史上最悪の惨事となった「日航機墜落事故」から20年。今も犠牲者への思いを募らせる遺族。彼らに寄り添う様に、見守り続けてきた上野村の人々。自らを加害者と呼び、御巣鷹へ寡黙に足を運ぶ日航の社員…。そこには事故をきっかけに生まれた出逢いと絆がある。20年の重みとその意味を一年がかりで探った。 ナレーター:槇 大輔(2005年 日本テレビ) |
15:00 | 笑って泣いて寄り添って 〜リエとナオミの介護日記〜お年寄りの4人に一人が独居老人という山口県周防大島町。青見理絵さん(29)と中津尚美さん(29)は5年前この島に、24時間対応型の訪問介護の会社を立ち上げた。二人は高校の福祉課を出た後、別々の福祉施設に勤めていたが、すぐにそこを飛び出した。「気付いたら介護ではなく作業をしていた…」。青見さんは小さい頃、近所の老人ホームが遊び場だった。中津さんは両親が離婚し、祖父母の手で育てられた。一人暮らしの老人を襲うトラブルや、理想の福祉の前に立ちはだかる行政の壁…。それでも二人は力を合わせて“心の通う介護”をめざす。 ナレーター:杉山裕子(2006年 山口放送) |
16:00 | がん難民 〜渡された命のバトン〜2006年6月、日本のがん医療を変える法律が全会一致で可決された。「がん対策基本法」。成立に導いたのは「私自身、がん患者として…」と告白した民主党議員山本孝史さん(享年58)の国会演説だった。日本のがん医療の問題を肌で感じた山本さんの体験、そして大勢のがん難民を救いたいという強い想いが込められていた。番組では、2007年12月に他界した山本さんの生前の活動やがん難民の実態を取材。政治家のタブーをおかしてまで山本さんが叶えたかったこと、山本さんから命のバトンを受け継いだがん患者の今を追いながら、日本のがん医療の課題を描く。 ナレーター:中里雅子(2008年 日本テレビ) |
17:00 | 焼酎一杯の幸せ 〜こちら、野辺山へき地診療所〜「最期は家で迎えたい…」死を間近に控えた老婆はそう願っていた。カメラは若き医師と家族とともに“その時”に立ち会った。長野県にある村営野辺山へき地診療所を受け持つ田辺哲医師(34)。陽気で気さくな“へき地のお医者さん”は午前中の診察が終わると、午後は自宅療養をするお年寄りの元へ…。最新の医療機器はここにはない。検査や入院の勧めから飲む焼酎の量まで、田辺医師の判断が生死を分けることにつながる。佐久総合病院の故・若月俊一医師がかつて全国に知らしめた「農民医療」。その1年を追った。 ナレーター:小山茉美(2008年 テレビ信州) |
18:00 | 笑って死ねる病院「家に帰りたい」「床屋に」「カラオケに」金沢の城北病院では人手不足の現場をやりくりして余命数日に迫った患者の願いを叶えている。この“赤ひげ魂”は59年前、地域の人が金を出しあい、小さな診療所を作ったのがはじまり。その精神を継いだ金沢北健康友の会(会員1万人以上)は病院が看護士不足で困れば募集を手伝い、一方でご意見番委員会や病院探検隊などを組織し、病院の運営にも目を光らせる。肺ガン末期であと1週間という男性(82歳)。最後に会いたい人がいた。医師や看護師が動き4年ぶりに再会を果たす。 ナレーター:柳生 博(2008年 テレビ信州) |