「さばトラななちゃん」。ポケットに入っているのは鯖のへしこ。「ひこにゃん」を超えるか――
古来、京都に鯖(さば)を供給してきた福井県小浜市の「鯖のまち」としての知名度を上げようと、小浜商工会議所が、雌猫姿のPRキャラクター「さばトラななちゃん」を開発した。商議所メンバーも住む同市小浜白鬚の鮮魚店かいわいに出没し、鯖のしま模様に似た毛並みが地元で有名な猫「ななちゃん」がモデル。10月11、12両日、御食国若狭おばま食文化館の特設会場で開かれる「食と文化の交流フェア」で着ぐるみがデビューする。
「ゆるキャラ」ブームに乗り、鯖料理の新メニュー発表や鯖街道の歴史を生かしたキャンペーンで小浜をPRするのが使命。県が今年度打ち出した「若狭のサバ復活推進事業」の一環で、小浜にもキャラクターを、と同商議所街づくり委員会(田村均委員長)が企画した。
デザインしたのは市内のイラストレーター・あだちなおきさん(54)。プロフィルは「鯖が大好きで、おなかのポケットにはいつも鯖のへしこ。好きなのはひなたぼっこで、人間に頼らない誇り高い生き方の地域猫でござる。特技はテーマソングに合わせて踊るダンスにゃん」とした。
デビューする「食フェア」では、オープニングとステージイベントに登場。会場のあちこちに現れる予定だ。10月25日から滋賀県彦根市で開かれる「ゆるキャラまつりin彦根」にも出場し、有名な「ひこにゃん」(彦根市)や「せんとくん」(奈良市)と晴れの共演を果たす。(土岐直彦)