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麻生新内閣、目玉なしサプライズなし

 自民党の麻生太郎新総裁(68)は総裁選から一夜明けた23日、この日再選された太田昭宏公明党代表(62)との党首会談に臨み、総裁の仕事をスタートさせた。一方、24日夜に発足させる内閣人事も最終調整したが、小泉内閣以降続いた「一本釣り」や「サプライズ」を封印。呼び込み前に新聞辞令が乱れ飛ぶ、小泉内閣前の古い手法が復活した。派閥均衡、お友達内閣の側面も強いことから、党内若手からは失望の声が上がっている。

 新総裁就任から一夜明けた麻生氏は23日、日課のウオーキングに汗を流し、散髪してさっぱりした後、総裁初仕事に臨んだ。公明党大会に出席「今の民主党に国家経済を支える決意、実績、実力はあるのか」と民主党批判を交えて総選挙に向けて自公両党の一致結束を呼び掛けた。太田代表とも会談し、後期高齢者医療制度見直しなどを盛り込んだ重点政策で合意、連立政権維持を確認した。

 さらに党本部に入り、24日午後の衆院本会議で第92代首相に指名された後、行う組閣の作業に着手。人事に関する協議を続けたが、党内では「ここ最近の組閣前と雰囲気が違う。名前が出てくるのがあまりにも早い」(関係者)と戸惑いの声が聞かれた。

 かつて組閣人事は、新聞辞令などのマスコミ報道であらかたの陣容が閣僚呼び込みの前に判明していた。しかし、01年4月に内閣を発足させた小泉純一郎元首相(66)が「サプライズ」「一本釣り」を採用。組閣当日の閣僚呼び込み直前まで全体の顔ぶれが判断できなくなった。安倍、福田両内閣も同じような手法を維持したが、「麻生内閣」は麻生氏が首相に指名されていない段階ですでに、多くの名前が浮上。小泉内閣前の森内閣まで続いた古い手法に戻ることになる。

 官房長官起用が固まった河村建夫元文科相(65)に加え、新たに財務相に中川昭一元政調会長(55)、総務相に甘利明前経済産業相(59)の起用が有力になった。いずれも麻生氏の大盟友だ。外相には中曽根弘文元文相(62)が起用される見込み。11月にも衆院選を控え大規模な刷新は見込めず、再任する現閣僚もいるため、「居抜き」「お友達」が麻生内閣のキーワードになりそうだ。

 しかし若手議員からは「早いうちに内閣の顔ぶれが流れると新鮮味がなくなる。サプライズもなければ、内閣支持率も上がらないのでは」との声も。内閣発足直後の支持率は衆院選にも影響を与えるだけに、戸惑いは少なくない。

 [2008年9月24日9時41分 紙面から]


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