岡山放送局

2008年9月24日 10時44分更新

女性医師の仕事考える講演会

女性医師が出産や子育てを経験しながら医師としての仕事をどのように続けていくかを考えようという講演会が岡山市で開かれました。この講演会は、岡山大学が医学部の女子学生などに今後のキャリアについて考えてもらおうと開いたものです。

はじめに、精神科医として働きながら子育てをした大阪人間科学大学の服部祥子・教授が講演し、「子育てなどで医師としてのキャリアが中断するときには、自分の将来に対する見通しをしっかりと考えることが大切です」と訴えました。

また服部教授は学生から仕事と子育ての両立についての質問を受け、「仕事より家庭が中心になる期間はあっても、完全には仕事から離れず少しでも関わりを持っておくことが大事」と答えていました。

続いて、現役の女性医師6人によるパネルディスカッションが行われ、産休を経て復職した1人は「自分だけで頑張ろうとせず、夫や実家の手助けを素直に借りましょう」などとアドバイスしていました。

最近では医師国家試験の合格者の3人に1人が女性と、女性医師が増える中で医師不足への対策として女性医師が仕事を続けられる環境づくりが求められているということです。